何でそんな簡単なこと忘れてたんだろ
そうだよ、ドラゴンボールがあるじゃんか。
Libschaft Lid 03 - お世話になりますブルマさん -
「ドラゴンボール集めれば帰れるかも!!!!!」
ガッツポーズをしてよっしゃーと叫んだ私をみて、ピッコロさんは溜息を吐いた。
なんだよと舌打ちをしながらピッコロさんを睨みつければ
「ドラゴンボールは先日使ったばかりだろう。」
「……はい?!」
それだけでもショックだっていうのに
更にベジータが追い討ちをかけた。
「先日、魔人ブゥの記憶を消すのに使ってしまった。」
「ってことは……?」
「少なくとも、1年は先になるわね」
そんなぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ
って事は何か?!
私があっちに帰れるまで1年近くかかるのか?!
テストは?!単位は?!
「落ち着け」
ゴンッ
ピッコロさんの拳が私の頭に落とされた(手加減はしてくれたみたい)
「……っはっ!!!!
え、じゃ、じゃあ私が帰れるのって1年近く先になるってことですか?!」
「そうなるわねぇ」
「留年確定………ッ!!!!!!」
がっくりとうな垂れた私に、ブルマさんは優しく肩を叩いてくれた。
そんでもって、此処に住めばいいじゃないと語尾にハートマークまでつけて提案してくれた。
「……マジすか」
「部屋ならいくらでもあるし。いまさら一人増えたってどってことないわよ」
「……じゃあお言葉に甘えて……」
「ちょっと待て。本気でこいつを此処に住ませる気か?!」
「あら何文句でもあんのベジータ?」
「あるに決まってるだろう!!!!こんな正体の掴めない女!!!」
「あんたには決定権なんてもんないのよ」
文句を垂れるもすっぱりと切り捨てられて息を詰まらせるベジータ。
やっぱりブルマには頭が上がらないらしい(だってタダ飯食らいだし)
結局、私は元の世界帰るまで此処で世話になる事になった。
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ある種王道的な展開デスネ
2006/10/31 弖虎