「ザックス…っちょっと、待て…っ!」
「待てると思う?オレがどんだけ待ったと思ってんの」

目の前の男はどうにも我慢の限界突破を致してしまったらしい。私は今日まで2週間程ミッションでミッドガルを離れていて、恋人であるザックスとはこれが2週間振りの再会となった(本来なら彼もミッションに同行するはずだったが、別のミッションが入ってしまったので同行できなかった)。私がミッションから帰るなり私をソファに押し倒したこの男は、力加減も忘れて思いっきり私の腕を掴んでいたので私の腕はみしみしと悲鳴を上げていた(いくら私がこいつと同じクラス1stだからといって、男女の違いは多少なりある訳だ)

「2週間だぞ。2週間。その間の声聞くだけで我慢したんだから今度はが我慢してよ」
「なんだその理不尽な物言いは…!っていうか、離 せっ!」
「むーりー。いやー辛かったなー禁欲2週間は辛かった」
「知るか!一人で処理でも何でもすればよかっただろ!」
「彼女がいるのにそんな事虚しくてできないっしょー?」

けらけらと笑いながら、ザックスはあろう事かソファの上だというのに私の服に手を掛け始めた。じたばたと暴れてはみるものの、ザックスよりもかなり小柄な私の身体はいとも容易くザックスに押さえつけられてしまう訳で、その抵抗も結局の所意味を成さかった。せめてベッドに行けと思ったがそんな事を言ってしまえば目の前で瞳を輝かせているこの男は更に暴走してしまうだろう。ザックスの手の感触を感じながら、どうやってこの状況から逃げ出そうかと考えてみたが、素手での勝負では勝ち目がないしマテリアは愛刀と一緒にベッドルーム、近くには武器になりそうなものもない。逃げる、という選択肢は消えてなくなった。

「ザ、ックス!止まれ…っ!」
「無理無理。、オレの愛を受け止めてー」

ふざけたようにそう言って、私に愛を囁くザックスの指から伝わる2週間ぶりの彼の体温はえらく心地が良かった。ああ、私は今日も無事に、生きてザックスの隣へ帰ってこれた。私を見つめるザックスの魔晄色の瞳を見上げながら、私は笑った。今日はこのまま、律儀に2週間禁欲生活を送っていたというザックスに壊されてみるのもいいかもしれないと思いながら、ゆっくりと瞼を閉じた。









えるのはただ、




の世界


(そして二人で深い深い 蒼 に沈む)






スランプだ!