「…政宗」
「……か。What's happen?」
「……お客さん、帰った?」
「あぁ、たった今な」
「そう」

政宗は不機嫌そうな顔をしてた。それが私の期待通りであればどんなに良い事か。でも私はそれを望んじゃいけないから、私は政宗に何も言えない。言う権利は、ない。

「言っておくが、断ったぞ」
「………」
「あんな名もねぇ大名の娘を嫁に貰ったところで伊達には何の利益にもなんねぇ」
「……利益があるなら、結婚してた?」
「No」
「…ふぅん」

たとえ伊達にとって、奥州にとって利益になる縁談だったとしても断っていたと言う。一国一城の主である政宗がそんな事でいいのかと思うが、いくら明確な言葉では告げられていないとしても彼は私に好意を持っているのだから私は余計に心苦しい。こんな、素性の知れない私になんて。

「随分無関心だな」
「私はいつか未来に帰る身だから…政宗が誰と結婚したって、私には関係ない」
「…お前、」
「明日かもしれないし…一ヵ月後かもしれないし一年後かもしれない。もしかしたら次の瞬間、私は未来に帰ってしまうかもしれない」
?」
「……だから私は何も言わないし何もしない。これは、どうにも出来ない事だから」

もしかしたら、政宗とこうして話しているこの瞬間にだって、私は未来に戻されてしまうかもしれない。このまま戻れないという確証さえあれば一歩踏み出す事だって出来るのに、その確証がないから、離れ離れになるのが嫌だから私は逃げている。私自身の気持ちから。

「お前なあ」
「だってそうでしょ?今だって未来に帰れないって確証がある訳じゃないでしょ?」
「……だから、聞こうとしなかったのか」
「………」
「そうなんだな」

だってしょうがないじゃない。両思いになったのに、さようならなんて寂しすぎる。こんなに好きになるなんて思わなかった。

「You Fooly…俺がそれを考えてねぇ訳ねぇだろうが」
「だって、私はここにいちゃいけないんだよ?未来の人間、なんだよ?私は歴史を知ってる。知ってるからこそここにいちゃいけない、歴史を変えちゃいけないんだよ」
「Just don't give a fuck!んなもん俺にゃ関係ねぇよ」
「…え…」
「Don't get it twisted。だからっつって、俺の傍を離れていいとは言ってねぇからな」
「ま、さむね?」

いつの間にか、政宗の手が腰に回っていて。私はそのまま引き寄せられて政宗の腕の中に倒れこむ。……止まれなくなるのに、駄目だって何度も何度も言ったのに、政宗はそれを聞かなかった。離すつもりはない、って、何度も何度も、同じ押し問答を何度したかなんてもう覚えていない。いつか未来に帰る身だからと、私の勝手な都合だけでそれを拒否して、政宗の気持ちなんて考えもせずにずっとずっと。

「俺の傍にいろ。の知ってる歴史がどうだろうが、天下取るのはこの俺だ」
「……政宗……」
「For reply?」

政宗が諦めないというのなら、私もこの思いを捨てなくてもいいだろうか。いつか私が在るべき場所に帰るその日まで、彼の隣にいてもいいだろうか。政宗は優しいけどどこか意地の悪い笑みを浮かべて私を見てた。

「……Ofcorse、に…決まってる……」
「That's wicked!Stand by me,My Kitty?」
「キ…っ?!や、あの、そ、傍にはいる、し…政宗の事好きだけど、Kittyはやめて…」
「じゃあHoneyか?Candyか?それともShortyか?」
「……名前で……」
「Okay,Honey」
「…だから名前で呼んでってば!」











目のをした。


(お願いだから、時間を止めて。未来になんて、帰さないで)










悲恋のままでは終わらせないぞ、と……
というか筆頭言葉遣い汚くてすいません…英語はほぼスラングです…だって筆頭ガラわr(黙
注訳つけときます

Just don't give a fuck!:関係ねぇよ
Don't get it twisted。:誤解すんな
For reply?:返事は?
That's wicked!:最高だ、上出来だ
Kitty、Honey、Candy、Shorty:総じて「恋人」を指す言葉。

この二人は英語で罵り合ってればいいと思います。ケンカするほど仲が良い、という関係希望。