灰色番外 と神田


「……お前なんでうどんなんか食ってんだ」
「ユウこそ。なんでいつも蕎麦なのよ」

「あ?日本人なら蕎麦だろーが」
「……うどんだよ」

「蕎麦だ!」

「うどん!」

「麺そのものの味わいも何もねーだろーが」
「あるよ!ユウはきつねうどんの偉大さを判ってないだけ!」
「ハッ。んなもん食う気起きねぇな」

「何ですって?!麺に絡むうどんつゆと油揚げから滲むダシの絶妙なハーモニーが判らないの?!」

「知るか。大体薄味すぎて食った気しねぇな」
「大体ね、蕎麦なんて邪道よ。日本人ならうどんを食え!」
「あぁ?!日本人だからこそ蕎麦食うんだろーが!」

「はぁああぁあ?!何よユウなんて毎日三食蕎麦じゃないの!その内その美髪が蕎麦になっても知らないわよ?!」

「なるか馬鹿!」




(どっちでもいいですよね)
(っていうかよくあんな下らない事で喧嘩できるさぁ)
(喧嘩するほど仲がいい、って言うけどねぇ)