「ティキ、おかえりなさい」
「お、ただいま。珍しいな、お前が屋敷にいんの」
「ティキに会いたかったから」
夜10時を回って屋敷に帰ったオレをエントランスホールで出迎えてくれたのは
オレが愛して止まない可愛いカノジョのだった。
こいつはオレと似て、仕事の時以外は人間として生活してるから
が此処にいること自体珍しい訳だ。
そんながオレを出迎えてくれたってんだから
明日はもしかしたら大雨か嵐かもしれない。
そんぐらい、が屋敷にいるのは珍しい事な訳だ。
「…なぁお前オレのこと誘ってんの?」
「ばぁか。違うわよ。会いたくなったから来たの」
「……あ、そ」
予想のついていたその答えにオレはため息一つ付いて部屋に足を向けた。
はぱたぱたと足音を立てて必死でオレについてくる。
……身長差、実に35cm。
そりゃあ小走りにもなるってもんで
でもオレから離れないように一生懸命ついてくるがまた可愛くて
と歩く時は少しだけ早足で歩いているっていうのはには内緒だ。
バレた日にゃオレの命の危険が危ねぇ。
「ティキ、ちょっと、早いっ!」
「あ?あぁ、ごめんな」
ほら、こうやってオレの服の裾を掴んで上目遣いで上ずった声で言うもんだからオレはこれが楽しみでしょうがない。
大体、こいつと並んで歩く時っていうのはオレとが二人とも屋敷にいる時な訳だから
部屋に戻れば必然的にな?こうさぁ。判るっしょ?オレだって健全な26歳、花盛りな訳よ。
こんな顔とか見ちまったら、そりゃー我慢も効かねぇっしょ?
「…もー、身長差考えて歩いてよ。ついてくのだけで精一杯なんだから」
「はは。悪ぃ悪ぃ」
特に今日は、仕事に出た先の町でちょっとイイモン手に入れちまって。
それを試してみようとか思ってるもんだから、余計にな。
…あ?何とかそんな無粋な事聞く訳?
……まぁ、アレだ。ほら、媚薬っつーの?ちょっとばかし強力な媚薬だ。
しかも一回寝ちまえば効果は綺麗さっぱり抜けるっていうスグレモノ。
なんでも店主が独自に調合したもんらしい……
って何だよ変態とか言うなよ。
たまには可愛いカノジョがこれでもかってくらい乱れる姿見てみたいってのは男の本能だろ。おい。
「……ティキ、部屋通り過ぎるよ」
「あ?あ、ああ」
「何、今日のティキいつもに増して変」
「…一言余計だぞ、」
「本当の事でしょ」
と、まぁそんなことを考えてたら自分の部屋を見事に通り過ぎようとしてたオレは
の声にあわてて立ち止まって部屋の鍵を開けた。
帰ってくるの、4日ぶりだっけか。
最近は黒いオレでいる事が多いから
いわくいつもは生活感のない部屋に少しではあるが生活感というものがあるらしい。
とりあえず、上着を脱いで紅茶とコーヒーを淹れた。
はベッドに座ってぱたぱたと足を動かしててオレの方は見てねぇ。
----薬盛るなら今のうち。
(適量…3滴か…ってうお、やべっ)
今のうち、とか気付かれないうちに、とか慌ててたら、ビンの中身は全部見事に紅茶の中へ。
----これ飲ませて大丈夫か?とか思ったけど1ビンしかないわけで
薄めるにしても紅茶が薄いとは間違いなく文句を言う訳で。
まぁ、この媚薬が無味無臭なのがせめてもの救いって訳で。
今日はとことん乱れてもらいます。----っていうかそれしかねぇ。
「、紅茶でも飲む?」
「あ、飲むー。
…ってか何、珍しいじゃんティキが紅茶なんて淹れてくれるの」
「だってメイドアクマもー寝てんだろ。オレが淹れるっきゃねーじゃん」
「……そっか、もうすぐ11時だもんね」
はオレのそんな苦しい言い訳に時計を眺めながら納得したらしく
媚薬入りのカップを何の疑いもなく受け取った。
んで、息吹きかけて少し冷ましてからひとくち。
茶請けのクッキーつまんでまたひとくち。
(……即効性じゃねーのがちょっと惜しいな)
よく効く薬ほど効果が現れるのは遅いって言うしな。
まぁ気長に待たせてもらいます。
この後の楽しみを思えば少しくらい待ったってどってことねぇ。
「ティキ、今日の紅茶、これなぁに?」
「ん?千年公がくれたハーブティ…
なんだっけな、エデンローズって書いてあっけど」
「あー道理で。バニラのいい匂いがすると思った」
……紅茶を口にして5分程、まだ効果は現れない。
それどころか普通にオレと会話なんてしちゃってて、正直オレの方が挙動不審。
まぁ、変なとこで鈍いはオレの企みに気付いてなんていねぇから問題はない。
茶葉の入った缶をに手渡したら
はまじまじと眺めて蓋を開けて匂いを嗅ぎ出した。
---そういやこいつ、あの甘党(スキン)に負けず劣らずの超甘党だっけか。
「…これいいなぁー。私も今度貰おっと」
「つーか持ってっていいぞこれ。オレ飲まねぇし、紅茶」
オレはコーヒー派だから正直この紅茶の処分に困ってた訳だ。
ロードはアールグレイばっかでハーブティ飲まねぇし
甘党はオレと一緒でコーヒー派だし、双子は紅茶よかジュースだし。
で、残ったはで滅多に屋敷に帰らない野良猫で。
実際賞味期限大丈夫かコレってな勢いだったんだけども
まだまだ大丈夫だった(ちゃんと確認したんだぞオレ)。
「ほんとに?やったv」
はマジで嬉しそうな笑顔で答えてくれた。
…答えてくれたのはいいとして。
そろそろ10分経つのにまだ効果表れないんすけどどーなってんですかこれ。
オレそろそろ限界よ?
上着を膝に乗せてんのだってあんま長時間じゃ怪しまれるし
かといって上着どけちまえば勃ってんのがバレちまって大変な事になる訳でー……
頼むからそろそろ効果出てくれよ。
「……っあれ…?てぃき、これ、おさけでもはいってる…?」
「(きた!)…な訳ねーだろこれハーブティだぞ」
「……なん、だろ…からだ、あつい……」
ノアの神様有難う。マジで有難う。
ヤバいよ?何この子超可愛い。
顔真っ赤だし、無意識っすかその上目遣いかなりクるんですけど。
------ってことで、イタダキマス。
「…?」
「や…っ!や、だっ、なんか、へんっティキ、さわら、ないでっ」
肩に手ぇ置いただけなのに何この反応っぷりマジで可愛すぎるんですけど媚薬バンザイ。
っていうかマジでハマりそうこのプレイ。
、体震えてるし。何だろーねー、そんな効いちゃってんのかね?
マジで今日は楽しめそうだ。
「なぁ、どうしたんだって」
「ひゃぁんっ!!!!」
「……あれ、ちゃんってばもしかしてサカってる?」
「ち、が…っきゃぁんっ!!!や、さわ…な、でっ!!!」
「へぇー…何、久し振りに会ったから我慢できねぇ?」
なーんて白々しい事聞いてみればは赤い顔をさらに赤くしてオレを見上げる。
あぁ絶対無自覚だこの子は。
んな顔して見上げたってオレを煽るだけだって気付かないかなぁこの子は。
さすが魅惑のノアだわマジで。
……つーか19歳でこの色気ってある意味反則っしょ?なぁ。
「てぃ、きっ!!!」
「んー?」
「や、ら…ッさわっちゃ、やぁっ!!!!」
背中撫でてるだけなのに何この反応。
マジでオレ止まれないんだけど?
いや止まる気なんてねぇ上にこんな顔と声で煽られちまったら止まれねーだろ?
愛してやまない彼女のこんな顔見て止まれるヤツいたら見てみてーよマジで。
「だって、そんままだと辛いだろ?
抜いてやっからおとなしくしとけ」
「ち、がうってば…っ!」
「違わねーじゃん何コレ、ココもう勃ってんだけど?
なぁ、サカってんじゃねーのお前?」
「ひ…ッきゃぁんっ!!!!てぃき、やだっ、そこ、やぁっ!」
「やだってな、体は正直だぞ?」
夏も近いからは薄着で
下着をつけてはいるんだろうけど勃った乳首がぷっくり浮き出ててそりゃーもう絶景。
手塩にかけてオレがでかくしたの胸はそりゃーもうデカい。
いや元がけっこうデカいのもあんだけど。で、その上感度は超良好。
ぶっちゃけ胸だけでイケるくらいまでオレが開発してやった。
----だから変態とか言うなそこ。
「ひゃ、ぁんっ!!!!てぃき、や……ッなんか、おかしい、よぉっ」
「んー相変わらず感度良好だな、?
めっちゃ勃ってんけどどーしたよマジで」
「きゃぅっ!!!あ、てぃ、きぃっ!!!きもちぃ、よぉっ」
参った。予想外に効き目がすげぇ。
---いやあんだけ飲めば無理もねぇんだけど。
これはマジでヤバいかもしんない。
オレ、媚薬プレイハマりそうだ。
「ん、じゃあコレは?」
「ひゃあぁああんっ!!!や、てぃき、なめちゃ、やぁっ」
「なーんで。お前こーやってされんの大好きだろ?
こんだけでイケんじゃんか」
「や…ッいじ、わるぅっ!ひゃぁんっ!」
「意地悪で結構。
にだけだしな、こんなことすんの」
「か…っ噛まないでぇ…ッ!!!きゃぁああんっ!!!」
おーいちゃんそんな髪の毛引っ張ったら抜けるでしょー?やめなさい。
の手をゆっくりとベッドに縫い付けてやったらまぁ絶景。
見下ろしたの顔は真っ赤で息は荒いわ
肌蹴たワンピースから可愛い乳がこんにちわしてるわ
鎖骨やら首筋やらにこないだつけたキスマークはまだ残ってるわでオレもうエンジン全開。
おまけに喘ぎ声交じりの声で呼ばれちまったら止まれねーだろ?
「ティキぃ…っ」
「……っは。マジ絶景。お前可愛すぎ」
「…っも、やぁ…っ」
「何が嫌なんだ?なぁ、ちゃんと言えるよな?」
「……ッや…いえ、ない…っ」
もうさ、とこういう関係になってそこそこ経つ訳。
だからどういう責め方が一番イイかとか
どんな責め方に弱いかとかってオレしっかり覚えてんの。
学ナシのくせにとか言うな。
の事ならなんでも覚えてんの。
---でだ。
は言葉攻めにめちゃくちゃ弱い。
焦らして焦らして焦らしまくってから、シてやんの。
意地悪だ何だって言われっけど
この状態でんな事言われたって煽られてるとしか思えねーっしょ?
まぁそういう訳で、はオレとのセックスでしかイケねぇ体になってる訳だ。
このまま放置してみるのも楽しいかなーとか思ったんだけど
正直こんな痴態を目の当たりにしといて頂かないのはオレ男としてどうかと思う訳で。
「なーんで。
言わないと何もしてやんねーっていつも言ってんだろ?」
「ひゃぁっ、や、ぁんっ!
てぃき、てぃき、おねが、だからぁ、っ」
「ん?お願いだから、なに?」
「っティキの、で…っここ、いっぱい、シて……っ」
「……っお前、」
おーいちゃんマジで今日どうしたよ?
何足開いてんな可愛い事言っちゃってんのおにーさん止まんねーよ?
ってゆーか止まる気ねぇけど。
こんな可愛いカッコ見せられちまったら
ただでさえ脆いオレの理性ガタ崩れな訳よ、ちゃん。
いやさこんな体に開発しちゃったのは間違いなくオレなんだけどさ
確かにベッドの上で超淫乱ってオレの好みなんだけどさ
そういえばのメモリーは魅惑。
ぶっちゃけた話んな事しなくってもこいつは常日頃……
「てぃき、はやくぅ……っ」
常日頃、こーやってオレを誘っちゃー墜としてくれてる訳で……
オレ、7つも下のこの子に心底ベタ惚れなんです。
輪廻ってのは因果なモンで。
前世じゃオレが26の時に24だったは現世じゃ19で
言っちまえばギリギリ犯罪一歩手前な訳でさ。
まぁそんなの関係ねーんだけど、それでも魅惑のノアはこの通りばっちり健在な訳だ。
「…はいはい。はどこがイイんだっけ?」
「あ……っこ、こぉっ」
………参った何でオレ媚薬一瓶しか買ってこなかったんだろう
めちゃくちゃ素直で可愛いんですけど何このコ。
店主が言う通りまとめ買いしときゃよかった。
あ?ホームレスのくせに金どうしたって?
さりげなく失礼な事言わないでもらえますかね
オレこれでも一応ちゃんと仕事頑張ってるんで少しくらいの余裕はあるんすけど。
「ここ、がしゅきらの…ってぃきぃ、してぇ…?」
「……っ」
ってかんな事言ってる場合じゃなくてだな、
マジでどうしようってくらい可愛すぎるんですが今日のちゃんは。
オレの手首掴んで足の間に持ってくとかさ、今までしてくれた事なくね?
っていうか、ここまで露骨に自分からねだったのなんて初めてじゃね?
「…、」
「てぃきぃ…ぐちゃぐちゃ、してぇ…?
てぃきのゆび、しゅきらの…」
「…っあーもうお前何、マジ可愛すぎ」
下着の上から撫でてやれば下着の意味ねーくらい濡れてんし
脱がせたら脱がせたで大洪水。
うわぁマジすげぇ効き目。
さすが店主が薦めるだけあるね、コレ。
今度まとめ買いしてこよう、うん。
こんな、一度しか抱けないのは惜しすぎる。
「…ッきゃぁんっ!!!!
やぁ、いきな、りぃ…っ!」
「だってお前すげー濡れてんじゃん。慣らす必要ねーだろ」
「ひゃぁぁんっ!!!!やっ、あ-----ッ!!!!!」
「はは。すっげー音」
すっげぇ音立ててオレの指3本も呑み込んで、
ミはぶっ壊れたみてーに声あげてシーツを握り締めて。
あぁもうマジでオレ止まれない。
本音を言えば今すぐ突っ込みたいけど
やっぱじっくり焦らしてからのがオレもも気持ちいーから
千切れそうな理性を必死で繋ぎとめてるわけだ、オレは。
相変わらずの声は綺麗なソプラノで、嬌声はめちゃくちゃ艶があって。
ぶっちゃけそんだけでイケそうなくらい、の嬌声は綺麗。
オレだけしか鳴らせない、オレだけしか聞けないの声。
「あ…ッや…っ、んか、でちゃ…っ
きゃぁぁぁあああんッ!!!!」
「っは、潮まで噴いた…
マジお前今日どうした?」
「あ……---…--、ぅ……っ」
まず一回。
つーか一回目で潮まで噴くって
(つーか噴くよーなとこばっか攻めてたオレもオレだけど)
マジですげぇなコレ…
…っておい??
おーーーーーーい?
「………ちゃーん?」
「……---……---…」
「……………ねて、る?」
ええええええ、何マジかよオレまだ何もしてねーぞってゆーか何オレ今日厄日?
あんな可愛いちゃん目の当たりにしてオレのマグナム正直もう限界な訳で
一回イカせてさぁ本番とか思ってたのに何このコなんで寝てんの?!
「おーい?ー?おきろー。
オレまだイってねーぞー」
「……zzzz…---すー---……」
「………マジかぁああああああああ!!!!!!!!」
の寝起きが悪いのはオレもよく知ってる訳で
(前は燃やされて殺されかけたし、双子はマジで三途の川渡りかけたらしいし
屋敷はそれで何度も火事に見舞われてる)
今オレはめちゃくちゃ葛藤してる訳で……。
命を取るか、快楽を取るか。
男としては快楽を取りたい所なんだけども
の能力は炎を操る事で、言っちまえば太陽作っちまう事も出来る訳で
オレは確かそれで前に全治4ヶ月(ノア状態だったのにな!)の火傷を負ってしまった事もあるわけで
当然を起こして続きするっていう選択肢は自然消滅。
つまり、オレ、完勃ちのまま、オアズケ。ねぇこれ何て拷問?
「すー……---……」
「…お前、ほんと酷い女だよな……」
目の前で安らかな寝息立てるを見てたら視界が霞んで来た。
……泣きたくなる心境、察しろ。
「んぅ……てぃ、きぃ……」
「……?」
「…てぃき、あいしてゆぅ……---zzz…---…」
「ッ!!!!!!!(何ですかこの可愛すぎる子は!)!!!!!!!!!」
「っうわぁっな、ななななななっ?!
何してんのこの変態ーーーーーーッ!!!!!!」
舌ったらずな「愛してる」にオレは思わずにがばっとのしかかった。
当然その衝撃では起きる訳で
あんな状況だったからオレはパンいちで完勃ちでは素っ裸な訳で
まぁ薬で理性飛んでたんだから覚えてねーのも無理ねぇけど
だからってお前。
いくらなんでもいきなりそんなミニチュア太陽投げられたらオレ死んじゃいます。
「デビデロスキンロード千年公ーーーーーッ!!!!!!!!
誰でもいいから助けて私の部屋に変態がいるのおおおおおお!!!!!!」
「ぎゃー待てってお前よく思い出せーーーー!!!!!!!」
欲情センチメンタル
(いくらなんでも寸止めは!)
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