「ティッキーってなんでそんなにばかなの?」


そんなことを言われたのはいつもみたくロードに大量の宿題を押し付けられている最中の事だった。
見るに見かねたがオレの手伝いをしてくれていたんだけど
小学生レベルの数学にすら悪戦苦闘してたオレを見て
がため息混じりに思いっきり軽蔑と哀れみを含んだ瞳でオレ見つめながら言ったワケ。
そりゃあはロードみてぇに人間の学校に人間として通ってんし
覚醒前は王家ゆかりの伯爵家なんつーそりゃあイイトコのお嬢様で
孤児のオレとは生まれからして正反対。
そんな彼女はやっぱりっつーかなんつーか秀才…えぇと何て言うんだっけなこういうの…
サイショクケンビってやつだ。うん。
でもな、頭がいいくせに口はめちゃくちゃ悪いんですこの子。
10歳も年上のおにーさんに向かって言う事じゃねぇだろ、とか言ってやりたいけど
そんな事を言ってしまえばオレは間違いなく氷漬けだ。それだけは勘弁してほしい。


「…なぁお前それすっげぇ失礼だって自覚ある?」

「思ったこと口にしただけじゃーん。
 ねぇなんでティッキーってそんなにばかなの?」

「…うわぁそれすげぇ傷つくよオレの繊細なガラスハート砕けちゃうよ?」

「そういう事言うからばかって言われるの気付いてない時点でばかじゃん、ティッキー」


うわぁ何その軽蔑に満ちた視線。
マジでほんと心が砕けちゃいそうだからやめてくんないかなぁ
あぁでもそんな顔してるも素敵だと思うけどな?
でもほらやっぱさ、そんなんでも一応レディな訳なんだしさ
その顔はやめようよオレマジで泣きそうだから。


「……、お前いつになったらオレの事普通に呼んでくれんのよ」

「普通にって?」

「ティキ、って」

「えーやだよティッキーで呼びなれてるもん」


けらけらと笑いながら言うの顔はそれはそれは楽しそうだった。
要はつまりだ、今現在オレとは恋人同士という関係にある。
あぁ?ロリコン?ちげぇよ黙れ。
とにかく、彼氏のオレとしては普通に呼んで欲しい訳だ。
だってティキって呼ばれた事ねぇとか悲しすぎるだろ?
なぁ、頼むからそうだと言ってくれ。


「……じゃあティキぽん」

「千年公みたいだから却下」

「じゃあティキン」

「ふきんみたいだから却下」

「じゃあティキンポ」

「やめろ」

「んじゃあミックン!」

「お前絶対楽しんでるだろ」


あ、バレた?
はそう言って舌を出して笑いやがった。
大人をからかいやがってこの小悪魔め。
いくら魅惑のノアだからってこのオレを手玉に取ろうだなんていい度胸してやがんな。
よし判った、の言いたい事はよーく判った。
がオレで遊ぶのが楽しいのもよぉーく判った。
オレだってで遊ぶのは楽しいって事を今からじっくり時間かけて
その体に教え込んでやっからとりあえず今すぐ黙ろうか、ちゃん。















(オレの場合が特殊なだけ?)







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デスペラードマイダーリン提出用書下ろし

19歳のちゃんと26歳のティッキー。
なんだか最近うちのティキぽんロリコン通り越してペドに…がくぶる