「、おはよう」
「、今日はどのドレスにしようか」
「、今日は天気がいいから後で一緒にバルコニーに出ような」
、、、。
オレだけの愛しい、きれいなきれいなオレの。
「きれいだよ」
「あいしてるよ」
「……あぁ、オレも」
エメラルドで作らせたきれいな瞳に写るのはオレひとりだけ。
防腐処理を施したきれいな象牙色の肌に触れられるのはオレひとりだけ。
ふわふわに巻かれたきれいな金色の髪に触れられるのもオレひとりだけ。
を愛して、に愛されるのはオレひとりだけでいいんだ。
「ん?……あぁ、そうだな。もうすぐの誕生日だ」
「今年は何にしようか。きれいなドレス?
それとも髪を飾るきれいなティアラかな。
の金色のきれいな髪には銀色が映えるよな。
それとも、象牙色の肌に似合うきれいなアクセサリーがいいかな。
なぁは何がいい?」
「……そっか、そうだよな。じゃあ今年はそうしよう」
、愛しい。
お前のたましいはいつだってオレの傍にいるんだな。
だってほら、オレの言葉にちゃんとは応えてくれる。
オレが話しかけるたびに、うれしそうな声色でオレに応えてくれるんだ。
目の前のの“器”は相変わらず無表情で
でも聞こえる声はとってもうれしそうだから
オレは毎日毎日のためにが好きな花を飾って
が好きな色のドレスを着せて、の髪を巻いてやるんだ。
「ん?…あぁ、そんな心配しなくてもすぐ帰ってくるよ、」
「そうだろ?……そう、だからいい子で待っててな」
「…ん、いい子」
のエメラルド色のきれいな瞳は
今日もホルマリンのプールの中でオレを見つめてくれている。
心臓は鼓動を刻む事をやめてしまったけれど
のきれいなエメラルド色の瞳は曇る事なくオレだけを映してオレだけを見つめてくれている。
エメラルドの瞳が浮かぶビンに一つ、触れるだけのキスをしてシルクハットを被った。
「……行ってくるよ、」
(いってらっしゃい、てぃき)
の声がまた、オレの頭の中に響いた。
……今日の土産は何にしようか。
が好きだった真紅の薔薇がいい。
の体一面を覆えるくらいの沢山の薔薇。
の象牙色の肌はきっと真紅に映えるだろうから。
そうだ、今日の土産は真紅の薔薇にしよう。
欲する故に壊す愛
(君だけを永遠に、)
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収拾つかなくなった。ほんと両極端だよ私が書くティキ……