どうしたのティキそんな真剣な顔して珍しいじゃん明日は嵐か台風かもしかしたら槍でも降るかもねきっと!
なんて失礼な事言われたのはこの際だからスルーしといてやる。オレは立派な大人の男で、今からオレは一世一代の告白をにする。何って、そりゃお前アレだろ、プロポーズ以外の何だって言うんだよ。今日というこの日の為にオレは白い時も黒い時もそりゃ必死で仕事を頑張って、今目の前でてんぱってるの為に指輪を買った。それもエンゲージリングとかいうヤツを。オレには全く以って理解不能な話だが、が給料3か月分の安物は嫌だなんてロードと話してるのを聞いちまった以上安物じゃ受け取ってくれないだろうと踏んだオレはが言ってた相場の倍以上、つまり給料7か月分の指輪を片手にしている訳だが、どうもプロポーズするような甘い雰囲気にはしてくれないらしい。

「……なぁ、頼むから真面目に聞いて」
「…な、なによティキ、」
「…お前のファミリーネーム、オレにくんね?その代わりオレのファミリーネーム、やっから。つまりその、あー……えっとだな、うん。」
「……ティキ?」

「あーもー面倒だ!頼む、!オレと結婚してくれ!」

指輪入りの小箱を差し出して頭を下げた。頭を下げちまったもんだから肝心のの表情はわからない。しまったと思ったけど今ここで顔を上げたらオレはただの情けない男に成り下がる。頼むから受け取ってくれ、つーか受け取ってもらえなかったらオレは今この場で死ねる勢いだ。そんなことを思ってたら、手から小箱の重みが消えて、オレは勢いよく顔を上げた。

「……ってぃき、」
「お、おいお前なんで泣くんだよ?!そんなイヤか?!」
「…っちが、うれし、いの…っ!」

顔を上げたらは泣いてて、オレはまさか断られるんじゃとか最悪の方向に取ってしまって慌てての肩を掴んで詰め寄った。そしたらは大泣きしたまま何度もぶっ壊れたみてーに頷いて、ありがとうって涙ぼろぼろ流しながらオレに言った。

「…っティキぃ」
「な、なんだ?」
「指輪…っこんな、高そうなの…」
「だってお前安物はイヤだって、」
「……っもー、ティキのくせ、にぃ」
「え。お前それこの雰囲気で言う?」
「嬉しいのよ判りなさいよこのばか!だから学ナシとか言われるのよ…っ」

腰に抱きついてオレの胸に顔を埋めて嬉し泣きなんてしてるがなんだか無性に愛しくて、オレは思いっきりを抱き締めた。そしたらどうも嬉しさの余り加減を忘れて力を篭めすぎたらしく、はくるしいじゃないかばかとか喚きながらオレの顎にそりゃあ見事なまでのアッパーを決めてくれたけれどそんなもん何て事はない。嬉しすぎて痛みも何も感じなかった。
















「なんか実感沸かないね」
「だ、な…」

「っていうかさ、なんかティキが白い燕尾服着てるのって違和感あるね」
「オレだってが白いドレス着てるの違和感ありまくりなんだけど」

「…でもかっこいい」
「……はは、サンキュ。もすっげキレイ」
「……ティキ」
「あ?」

「……なまえくれて、ありがとう」

「……おぉ」


『ノア様、ソろそロお式の時間デす』


「「はーい」」



(幸せにしないとぶっ飛ばすよ)
(ったりめーだろ。学はねぇけど愛はあるから安心しとけ)
(やだ、なんかその発言頭悪い)
(おいこらお前それ失礼だろ旦那様に向かって)












(君となら幸せになれる)









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さよならマーメイド6月度拍手お礼夢。

6月分のうぇぶぱちぱちおれいゆめは王道ネタということでジューンブライド編!ティキはきっとヘタレた頭悪いプロポーズするんだろうなぁ愛しいなあ愛すべきおばかだね彼は!(お前どこまでティキを壊せば気が済むんだ)

ちなみに後編の結婚式編はブローカーの神父さんが管理してる教会で挙げてます。なので、ふたりを呼びにきたのはアクマです。花嫁のヴェールを持つのはロードで、花嫁とバージンロードを歩いたのは千年公。双子とスキンとおかっぱのお姉さまは最前列で。
ティッキーは神父さんの前でドキドキしながら待ってて、誓いのちゅーでとんでもないことやらかせばいい(おまえってやつは!)で、それをいつまでもロードにからかわれて挙句の果てに子供が5歳くらいになった頃それを子供の目の前で暴露されてればいいとおもいます!(おまえとことんティキをヘタレ扱いしたいらしいな)