ねぇちょっと待ってなんでオレ今砂に埋まってんの?えぇとちょっと待て待て。そうだよオレ確かに渡されたビール飲んでて……あれもしかしてオレ一服盛られちゃった系?そんで眠ってる間に埋められちゃった系?てかね、何でオレの頭にスイカが乗ってんのマジで意味わかんねーんだけどちょっと。

「よぉティッキー。Buenos diasv」
「おはよーv、じゃねぇよロードてめぇ何のつもりだ出せこら」
「んっとねぇ、日本の夏の過ごし方?って本に書いてあったスイカワリ、って遊びぃー。あっちで双子ともスタンバイ済みだよぉ」

………おいマジかなんでちゃん釘バットなんて持ってんのなんで双子は金属バットなんて持ってんのつーかスイカワリって何?っていうか、それでまさかオレの頭の上のスイカ割るとかねぇよな?ねぇよな?っつーかそうだと信じさせてくれこの後オレの身に降りかかる災難はマジメに避けたい。絶対死ぬ。9割死ぬ。あとの1割はの愛に賭けるとしても、で容赦ねぇからオレ絶対死ぬ。死んじゃう。マジやめてほんとちょっとねぇ聞いて。頼むからやめて。

「……出せ、死ぬだろ普通」
「死なないよぉ。ティッキーだってノアだろぉ?」
「お前な!あんな釘バットだ金属バットだで叩かれてみろよ!死ななくっても痛ぇの!は容赦ねーし双子は間違いなく楽しんでるだろうから絶対全力で来るだろうがいいから出せ!」
「い・や・だ・よぉーだv」
「ロード!オレが死んだら宿題誰がやるんだよ!」

「ん?とか千年公いるしィ。ティッキー間違いまみれだから結局役立たずじゃぁん」

「てっめ……!っておい待て待て待て待て何してんだお前やめちょっと!!」

影が差して顔を上げてみたら釘バットを振り上げるがいた。いやぁ下から見るといつもより胸でっかくていい感じだなぁとかそんな阿呆なこと考えてる場合じゃねぇ。マジ殺気。

ーもーちょっと右ぃ」
「え?こっち?」

ドスッ「うおおおおっ?!」

「違うぅー。気持ち左ぃー」
「…こっちか!おりゃ!」

ズガッ「ちょ、ま、!!!」

「もーティッキー避けんなよぉー」
「そうよティキ覚悟決めなさいよ2/3殺しくらいで止めといてあげるから安心してっ!」

ドゴッ「避けるわ!2/3殺しってほぼ死ぬだろそれ!」

「えぇー」
「やだなぁ、ティキがどんだけ変態で学がなくっても私が選んだ伴侶だよ?殺すなんてありえな、いっ!」

ズギャァッ「ちょっと待てなんかバット変わってる!変わってるから!」

「気のせいだよぉー」
「そうそう、ティキの気のせい、よっ!」

メゴォッ「待てー!なんだそれおかしいだろさっきまでのバットどこ行った?!」

いつの間にかが持ってた釘バットは大金槌に姿を変えていた。そりゃもう無駄にでっかい、軽く100キロはありそうな金槌をはやすやすと振り上げて(まぁは自分の能力だし重さは感じないから当然っちゃ当然)オレに振り下ろそうとしていらっしゃる。待って本気で待ってオレ何かしたっけ?してないよな?うん、してねぇよ何もしてねぇのにこの仕打ちって理不尽じゃね?

「だってねぇ?」
「リーゼロッテ、って言ったかなぁあのひと」
「サイテーだよねぇ、って大事なひとがいんのに浮気とかありえないよぉー」
「私とは正反対のセクシーダイナマイツなお姉さまでしたねあてつけかこの浮気者」

「え、ちょお待ってリーゼロッテっておま「言い訳はしないでいいよ脳漿ブチ蒔けてやっから黙ってスイカになってろや」……ゴメンナサイ」

「大体さぁ、浮気しないって誓ったのどこの誰でしたっけね、エクソシストの女の子見つけるたびに可愛いだ何だ言うわ私が仕事でいなきゃ白い時の仲間と娼館だ酒場だで女引っ掛けてるわ挙句の果てには何あの女?あんたみたいなガキは彼にふさわしくないだ?ふざけんなっつーのよ乳に栄養全部持ってかれたようなパーチクリンのくせして私に何をほざくのかしらね?あの厚化粧剥いだらきっと見れた顔じゃないわよ何あんたあんな香水臭いパーチクリンで厚化粧のメッキ女に引っかかってんのよこのボケ。色魔。万年発情期。切り落として潰すぞ?」

マジメにオレ泣きたくなってきた。そりゃあ確かにの毒舌は今に始まった事じゃないしヤキモチ焼きなとこも可愛いとは思うけど最近それがさらに過激さを増している気がする。愛情に比例してるとかポジティブに取ればそりゃあ嬉しいことこの上ねぇ訳なんだけど、オレはのその可愛いヤキモチのお陰で何度も死に掛けてるのもまた事実だ。さすが愛情のノアだけあってその愛は海よりも深いらしい。兎に角そんな彼女と恋人同士なオレとしては嬉しい反面スリル満点サスペンス劇場な毎日な訳で、現に今こいつはとんでもない勘違いをしてくれてる訳で、でも弁解する余地なんて与えてくれる訳もなく。

「……いや、あの、ちゃん」
「何さ。言っとくけど下らない言い訳なんかしたら本気で脳漿ブチ蒔ける気で行くかんね」

「リーゼロッテって、そいつブローカー……」

「……え?」

「ついでに言うと、に宣戦布告したとかって言ってたから心臓引き抜いてやった」

「……えぇ?」

「別にやましい事はこれっぽっちもねぇし、オレが欲情すんのだけだし、オレが好きなのは手に収まるくらいのでかさの乳な訳であんなホルスタインレベルまで言っちまうと正直引くし、あんな厚化粧と香水の匂いじゃ勃つモンも勃たn「みなまで言うなこの変態ッ!」ぐはっ!」

ズギャ、と鈍い音を立てて落とされた金槌のお陰でオレの意識はその場で途切れた。何、オレ何か変なこと言った?言ってねーよ?なぁなんでこんな理不尽な扱いばっかされなきゃいけねぇのオレほんと最近に愛されてんのかわかんなくなってきてんだけどどうしたらいいのかなぁ。









なつやすみ


(夏は海辺でスイカ割り!)







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と、いう訳でさよならマーメイド7月の拍手お礼夢。
悲願花番外の夏休み編。相変わらずティキが酷い扱いの海水浴でした!
双子はひたすら砂でお城作ってればいい。スキンくんはカキ氷とかあんみつとかに夢中になってればいい。
海の家「みれにあむ」とかって千年公(もといアクマ)お手製の海の家とかあればいい!

個人的には
ティキ→膝丈サーフパンツ腰履き
デビ→短めバミューダ腰履き
デロ→短めボクサー
スキンくん→膝丈バミューダ+開襟シャツ
千年公→大正ロマネスクな横じまワンピース(お)
ロード→ふりふりワンピース
→ビキニ
な感じで。


……いっそティキ、ブーメランビキニでもいいかなそんでちゃんにキモがられて半殺されればいい(おい)