ExtraPart15:アレンとのイカサマ対決




オレらがその子と出会ったのは汽車ん中、クロちゃん連れてリナリー達んとこ向かう途中でだった。
汽車ん中散策してくるっつって3時間経っても帰ってこなかったから
オレとアレンはクロちゃん探して汽車ん中行ったり来たりしてたんさ。
そしたら一番後ろの車両で見っけたクロちゃんはガラ悪ぃ奴等にカモられてたんさ。


「…さぁダンナ、次は何賭ける?」

「い、いやしかし…」


パンいちになっちまったクロちゃんを見ねぇようにしてその子はビン底の横っちょに座って煙草吹かしてたんだっけな。
なんかすっげぇ高そうな服着てっから、マジでこんなやつらのツレなんかってのが第一印象。


「ねぇ、もうそんぐらいにしといてあげたら?もうパンツしか残ってないじゃない」

「えー」

「えー、じゃなくて。私がいる前で素っ裸になるまでカモらないでって言ってんの。私が女だって忘れてない?」


そんな会話を耳に入れながら可愛い子だなぁ、なんかエリアーデとはまた違う魅力あるなぁこの子。
なんて思ってたらオレの視線に気づいたのかその子はオレをにらんできた。ってか、怖ぇ。

「……何?」

「え、いや、あの」

「…人の事じろじろ見ないでよそんなに東洋人が珍しい訳?」

「え、違うさそういうんじゃねぇさ!オレの仲間にも日本人いるし!ただ君かわいいなって思って!」

「……うわ、軽っ」


うーわーこの子可愛い顔して言う事すっげぇひどいさ。
ユウといいこの子といい、東洋人ってこんなずばずば物言うヤツばっかなんかな、ちょっとオレ悲しいな。
なんて思ってたら見るに見兼ねたアレンがコート差し出して勝負を提案。したらその子の表情は一気に変わった。
なんでさ、って思ってたけど、その理由はわずか30分後に判った。


「コール」

「ロイヤル…ストレートフラッシュ…」


オレも冷や汗流すくらいアレンは強かった。
イカサマしてんだろうなって男達をやすやすカモるアレンがちっと怖かった。
つかこいつイカサマしてんか、って思って聞いたらビンゴ。まぁ師匠が師匠だから無理ねぇけど。


「……情けないね3人がかりで」

…その言い方酷くね?」


、って呼ばれたその子はビン底を押し退けて、アレンの前に座った。
つうかビン底の足の間に無理矢理落ち着かされて(そりゃあすっげぇ暴れっぷりだったんさ)、アレンににっこり笑いかけた。
なんさアレンだけ、とか思ったんは内緒な。


「…ねぇ君、次は私とやらない?」

「……構いませんけど、僕強いですよ」

「うん、大丈夫私はもっと強いから」


(って勝手に呼んじゃうけど)はトランクの上のカードを取るとそりゃあ華麗な手捌きでシャッフルしてみせた。
おぉー、とか思わず声漏らしたらアレンに睨まれた。すんません。


「…さっきまでのルールでいいのかしら。」

「おまかせしますよ。本当なら女性とカードなんてしたくないんですけどね」

「私だって君みたいなお子様を打ち負かすなんてしたくないわ」


あぁ、なんさ勝負始める前から険悪さこの二人。っていうか二人ともオーラが黒すぎて怖いですオレ逃げたい。


「……自信家ですね」

「あいにくカードで負けたことはないの、私。だからかしら?」


うわぁマジでこの二人黒いさぁ。なんて思いながらビン底をちらっと見たらビン底は平然とした顔してやがった。
オカッパと帽子は顔真っ青にしてたけど。


「コール。」


二人がカードをトランクの上に投げ出した。
アレンはエースの4カード、はロイヤルストレートフラッシュ。お前ら一体何なんさ。


「私の勝ちね」

「……やりますね」

「まだやる?」

「もちろん」


今度はアレンがカードシャッフル。は相変わらずポーカーフェイスのままビン底の足の間に落ち着いてる。
つか何、この二人ってそーいう関係?だとしたらすっげぇ趣味悪ぃな、って。


「…なぁまだやんの?」

「当たり前。ティキをパンいちにした罪は重いんだからガキでも容赦しないよ」

「…お前なんかしたたかになったな」

「誰かさんが色々アブナイ場所に連れてってくれるおかげでね」

「え、オレのせいかよ」

「違うの?違わないでしょこの学ナシ」


いいから黙って見てなさい、つっては手に取ったカードを広げた。
っていうかって可愛い顔してさらっと怖い事言うさ。女って怖ェ。


「…さて。そこの赤毛の君?さっきから見事に考えてる事が口に出てるわよ?」

「え゛?!マジ?!」

「マジ。さらっと失礼な事言わないでね、お姉さん怒るわよ?」

「お姉さん、って事はオレらより年上なんか?どーみたって10だ「うっさいわね殺すわよ」……すんません」


にっこりと笑顔を浮かべたの後ろに鬼が見えたのは絶対オレの気のせいなんかじゃない。
アレンもクロちゃんもオカッパもビン底も帽子も真っ青な顔になってた。


、落ち着け」

「だってこの眼帯失礼なのよ」

「判った判った、ややこしくなるからお前あっち行ってろ」

「えーちょっと、何よクラックまで!ちょっと離してよなんでよまだ勝負の途中なんだけど!」

、頼むから、な?」


はそのままオカッパと帽子に両脇掴まれて前の車両に退散。うわぁオレ助かったさ。
っていうかマジであの子怖いさ。


「……なぁ眼帯くん、うちの姫様怒らせるのやめてくんね?」

「え、いやオレ別にそんなつもりじゃないってーかなんであの子あんなに怒ったん?なぁ」

「あいつあれでも21なんだ、東洋人だから幼く見られがちだけど」

「え゛。マジか。うーわーそりゃ悪いことしたさ」









イカサマ勝負!

ラビの乱入によりアレン不戦勝








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2007/05/14 カルア