ExtraPart03:彼の煙草と私の煙草








「…ティキの煙草って重い?」

「ん?あーどうだろーな、全然気にしてねーから判んねぇ」


ある日の昼下がり。
ティキの自室でのんびりと麗らかな午後を過ごしていたは、煙草を燻らすティキを見つめながら呟いた。
ティキはのその言葉に、紫煙を吐きながら答える。


「ちょっと吸わせてー」

「ん、ほら」


は差し出された煙草を受け取ると、大きく紫煙を吸い込む。


「…っげほごほっ!!な、何これ重…っ!」

「そうか?」


が、吸い込んだ瞬間には咽ながらティキに煙草を返す。
今まで吸った事がないくらい、ティキの煙草は重かった。
普段メンソール入りの煙草を吸っていたは、こちらへ来てからもメンソールの煙草を吸っていた。
(メンソール入りの煙草と言うものがまだ存在していないので、ミントのオイルをフィルターに付けて)
その為か、メンソールが入っていないティキのその煙草はとても重く感じられた。


「オレからしてみりゃの吸ってるタバコのが面白いけどなー」

「なんで……げほ」

「いや、だってお前いつも吸う前にオイル付けてんじゃん?あれ何?」

「あー…私メンソールじゃないとダメだから、強めのミントオイルをフィルターに付けてんの」

「へー」


は肺と喉に残る不快感を拭うように、アイスティーを一気飲みする。
ティキはそんなの姿に楽しそうな笑みを零していた。


「あー……苦い。まずい。重い。」

「はは。」

「何よぅ。笑うなよぅ」

「いや、が可愛くてつい」


さらっと言ったその一言には一気に頬を紅く染め上げる。
ティキはまた、そんなの姿に嬉しそうな笑みを一層深くするのだった。














     


(慣れて貰わないと困るんだけどな、オレのタバコにも)





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ダメだ録画しといたアニメ見た直後だから変態ティキにならない(ぁ)
あのティキは反則だってば!(知りません







2007/04/22 カルア