薄れ行く意識の中で見た貴方は
「………ティ、キ」
「悪いな、」
「……貴方が…ノア……?どうして……」
目の前には同胞の亡骸 赤黒い血の海
返り血に塗れたティキ
ティキ ティキ? 違うよ ティキじゃない これはきっと夢。ねぇティキ うそだと言ってよ貴方が私を殺すなんて うそでしょ?
「………そんな目で見るんじゃねぇよ」
「だって、ティキ、」
「…最期くらい笑ってみせろ。」
「ティ、キ」
「サヨナラだ、」
薄れていく意識の中で聞こえた貴方の声
きっとそれは 貴方の本当の…
叶わないけれど愛していた。
******************************************************
報われない恋。
相変わらずだな…私も。
2006/07/15 カルア