「ティキ」
?どうし「うらめしやぁ〜」どわぁっ!」

マジで心臓止まるかと思った。マジでオレ死んじゃうかと思った。そう、振り返った目の前にあったのはのドアップ。それも特殊メイクなんだか何なんだか、傷だらけのの顔、だ。

「な、ななななな、おま、おまえ、そ、れ」
「ティキ…ティキ、」
「お、おいだよな?何して、」
「この恨み晴らさでおくべきかぁー!」
「だあああああ意味判んねぇっつーか怖ェ!怖ェからどいてちょっと!」

そんでもってそれに加えてユカタだかキモノだかの日本の民族衣装を着てジャパニーズゴーストに化けたはそりゃあドス黒いオーラを纏って地を這うような声でオレに叫ぶ。何だって言うんだ本当に!ってか、オレ何かした?!してねーよなうんしてねーよ。なのに何この仕打ちってちょっと理不尽じゃね?

「私のスイカぁー…食べただろぉー…」
「え、オレじゃねーよ双子だr「たーべーたーなああああ!」違ぇええええ!話を聞け!つーかそんなカッコで近づくな!」
「おスイカ様がお怒りじゃぁーお怒りじゃあー!この恨み晴らさでおくべきかあああああ!」

ってかね、うん。いつものと何か違うって思ったら、さ。

「おま…っ酒飲んだな?!」
「清めのお神酒じゃ〜!おスイカ様のお告げじゃあ〜!」
「だああああれ程飲むなつっただろーが!」

酒飲んでぺろっぺろに酔っ払ってるんだよ、この子。は酒に弱い上酒癖悪いから飲ませないようにしてたんだけど。今日はどうやらオレが仕事に行ってる間に飲んでしまったらしく、顔は真っ赤。そんで意味判んない事を言ってる訳なんだけど、お前こんだけ酔っ払っててよくソコまで化けたな、とオレ少しだけ感心。

「おスイカ様を返せえ〜さもなくば災いが降りかかろうぞ〜」
「いやちょっと待って本気でオレじゃないからっていうか怖い事言うのやめようねちゃん」
「呪いあれ〜呪いあれ〜おスイカ様を誑かした愚か者に呪いあれ〜!」
「だから怖い事言うのやめなさいってチョット」

はオレを指差して恐ろしい事を言い出した。オレが止めるのも聞かず、はオレに抱きついたまま恐ろしい事を連呼している。がこんな格好じゃなくてシラフならすっげぇオイシイ格好なんだけど、生憎今オレの目の前にいるのはジャパニーズゴースト。しかも酔っ払っててタチが悪い。さてどうしたもんか。

「誑かしは打ち首獄門の上晒し首じゃ〜!」
「待てー!お前そんなもんどっから出すのマジでほんとちゃん頼むからやめてって!」

とか考えてる場合でもないらしい。はどっから出したんだか、その手に巨大なナタを持ってオレに向かって振り上げていた。そんなを目の前にしてもオレはどっか冷静で、が楽しみにしていた冷たいスイカ(曰くおスイカ様)は今頃綺麗に双子の腹の中に納まってんだろうなあ、なんて思ってたらナタがオレの頬を掠めて床をぶち抜いた。頬から血が流れたその瞬間、オレはダッシュで方舟に乗って日本までスイカを取りに走り出した。






カと


(酔っ払いと痴話喧嘩)













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