「や…んぅっあぁんっ」
オレは固まった。ドアノブに手をかけたまま、そりゃもうまるで石像の様に。
何でかって?
此処は間違いなくオレの愛しい愛しい愛しい愛しい(以下略)彼女のの部屋。
そのの部屋の中から、のあえぎ声が聞こえてくりゃ誰だって固まんだろ。
今日に限って帰ってくるコールしねぇで帰ってきちまったけど
まさかに限って浮気だなんて、なぁ。ありえねぇよなぁ。
……ありえないと信じさせてくれ。
(………オイオイ…)
いつもなら気配に敏感なもさすがに気付いていないのか
声は収まるどころかだんだんと激しくなってる訳で。
オレは今日まで3日間ずーっと仕事でその間の声すら聞いてなかった訳で
そんで帰宅早々こんな声聞かされちゃ正直我慢の限界突破寸前な訳で……。
でもこのドアを通り抜けて、が他の男に抱かれてるところを見るのだけはイヤな訳で。
どうしようどうしようと考え込んでいる間にもオレの耳にはの喘ぎ声。
あぁもうどうしたらいいんだオレ。ちょっと誰かライフカード持ってきて。
「ふぁ……っ、や、ぁっ……」
(おーい……ちゃんオレの気配に気付いてちょー……)
「やぁ、ん…っ足りな、っティキ、ぃぁんっ」
(……はい?)
え、オレ?待って、そういえばさっきから聞こえてくる声っての声だけじゃん。
んで今オレの名前呼んだって事は、それはつまり、えっとだな、うん、まず落ち着けオレ。
落ち着いてよーく考えよう?
えーとなんだ、聞こえてくる声はの声だけで、オレの事呼んでたって事は、だ。
(……一人でシてんの?あいつ……)
マジでか。
ちょっとこれってオレ的にかなりオイシイ状況じゃねえ?
だってオレここ3日の声すら聞いてなくて
帰ったらすぐにでも押し倒したい勢いで帰ってきたんだぜ?
んで帰ってきたらこれって。こんなオイシイ状況、逃す手はないっしょ?なあ。
(………ククッ)
さぁてどうやって苛めてやろうか。
そんなことを考えながらオレはゆっくりと扉をすり抜けた。
はオレには気付かないまま、シーツをすっぽりと被って相変わらず可愛い嬌声を上げている。
「………何やってんの?」
「ッ?!」
「あれ、もしかして寝てた?」
はシーツから勢いよく顔を出した。
頬は真っ赤だし目はトロンとしてて、オレに抱かれてるときの顔と一緒。
オレを見つめたまま硬直してるにゆっくりと一歩一歩近づけばはシーツに包まっちまった。
何この可愛い子。
「なぁ、何してたの?」
「ティ、ティキ、お、おかえ「なぁ、何してたの」……っ」
ぎし、とベッドが小さく音を立てた。
は相変わらずオレに背を向けたまま。
あぁもう何でこんな可愛いのこの子。
オレどうにかなっちゃいそうよ?
「ほら、こっち向けってば」
「や……っ!」
あんな声聞いた直後じゃ抑えなんて効く訳ないっしょ?
一気にシーツを引っぺがしたら案の定は素っ裸。
いやぁいい眺めだなぁ、なんて思ってたらはオレに手を伸ばして必死でシーツを取ろうとし始めた。
何やってんの返す訳ないでしょ?
「……あらら。何、そんな寂しかった?一人でシてたの?」
「っ」
「嬉しいねーたった3日離れてただけなのに我慢できねぇの?
なぁいつからそんな淫乱なコになっちゃったのよお前」
「ち、違…っ」
「どこが違うの。ちゃんと言ってみ?
オレがいなくて寂しくて一人でシてましたーって」
「てぃき…っ!」
やっぱり苛め甲斐がある。
まだセックスに不慣れだからってのもあるだろうけど、言葉攻めにほんと弱いんだよなぁこいつは。
オレの顔を見上げたの目は潤んでて、ぶっちゃけもうそろそろオレの理性の糸も限界な訳だ。
こんな格好の彼女見て興奮しない男っていないっしょ?
「言ったら、が満足行くまでオレで満たしてあげっけど?」
「……ッ」
「違うんならオレ部屋戻っちゃうよ?
仕事帰りで疲れてんし、だって寝てたんだろ」
「ティキっ」
「ん?」
は今にも火が出そうなくらい顔を真っ赤にしてオレを見上げた。
いつの間にやらベッドにアヒル座りしてて、足の間に手ぇ付いて……ってお前。
絶対無意識なんだろうけど、ちゃん。
いい具合に胸が寄せられてて谷間ばっちりなんですけど気付いてます?
気付いてないでしょ。
「……ってぃ、きが…っ」
「うん」
「っティキがいなくて寂しかったのっ!」
「……はい、よく言えました」
もー、何なのこのコは。
無意識とはいえ、メモリーって怖ェ。
オレは“快楽”、は“魅惑”。
マジで無意識だからタチ悪いんだけども
まぁそれはそれでオイシイから置いといて。
三日ぶりに堪能させてもらうとしますか。
「…で、どうやってシてたの。」
「な…っ?!」
「なぁ、オレの前でシてみせてよ」
「や、やだっ!恥ずかしい!」
「なんで。さっきまでシてたじゃん。
オレが一人でシてるとこ見てみてぇ」
「……っぜ、ったい、いや!」
あーもう何このコ可愛すぎるんですけど。
ねぇそーやって拒否られれば拒否られるほど燃えるって知ってた?
知らないっしょ?なぁ、もうオレ止まれんよ?
「あ、そ。じゃーオレ部屋戻「や…っ戻っちゃやだ!」
……じゃあ一人でシてよ、」
笑顔で言ったオレの言葉には息を詰まらせた。
最中でオレが部屋に入って来ちゃったからイってねぇはずだし、我慢できないっしょ?
だってそう仕込んだのオレだもん。
あ?サディスト?うん、オレサディストだから。
否定しねぇよ?だって恥ずかしがる可愛いもん。
「……っティキぃ……」
オレを見つめながらゆっくりと足を開く。
わーお。M字開脚つったっけ、いい眺め。
「……一人で、シたら…っティキの、くれる…?」
「一人でイけたらな。三日分ちゃんと愛してやんよ」
「………ん…っ」
すいませんマジでオレ抑え効かないっぽいんすけど。
いくら魅惑のノアだからってこれはちょっと刺激強すぎね?
やっべぇなーこれハマりそ。
「は、ぁ…っんゃぁっ!!あ…ってぃ、きぃ…ッ」
「オレに見られてっと興奮する?さっきよか声でけぇぞ?」
「あ…ッら、って…っふゃぁっ!!!」
「だって、何?は見られてっと興奮すんだ?へぇ、新発見」
「ちが、ぁぅ…っ」
「違わないっしょ?
オレとシてる時よりすっげー濡れてんじゃん。なぁ、そんなイイ?」
軽蔑するような声色で(もちろん本心じゃねーぞ)言ってやれば
はぴくりと肩を震わせて手を止めた。
あぁもう何この子マジでオレの事煽りすぎ。
無自覚ってほんと犯罪。
「あ……っちが、てぃき、が…っいい、っ」
「どうだかなぁー………ほら、手ぇ止まってんぞ?」
「や…っ」
「ちゃんと一人でイかねーとオレ何もしねぇかんな」
「………っぁ……」
「できるっしょ?
いつもオレがシてる通りやってみ、自分の気持ちいいとこ、自分が一番よく判んだろ?」
「…っ」
あーもう頼むからそんな目でオレを見ないでちゃん。
オレが必死で理性繋ぎとめてんのわかってる?
その最後の糸切ろうとか思ってない?無自覚だよなお前。
ほんとタチ悪ィよ、無自覚でこの誘惑っぷりってこのコは。
いやまぁそう仕込んだの間違いなくオレなんだけどさぁ。
な?我慢してんの。オレ一応よか8つも上のオトナだし?
…ロリコンとか言うなそこ。
しょーがねぇだろ生まれた時期がズレちまったんだから。
言っとくけど前世じゃここまで年齢差なんてなかったんだぞ。
「……なぁ、早くしろって」
「…っや、もぉ、無理ぃっ!」
「無理?そんな濡らしてやらしい音立てときながら無理はないっしょ?」
「っ」
「な?見られて感じる淫乱だもんな?ちゃんは」
「や…っちが、うぅ…っ」
「違うの?じゃーなんでこんなしてんの、下の口は正直だぞ?ほら、言えって」
「、っティキ…っ」
オレを見上げたままは足を閉じた。
何やってんの、オレの言う事ちゃんと聞きなさい。
無理矢理足を開いてやったらはオレの髪に指を絡めて首を横に振った。
どうもは理性が崩れるまでに時間がかかりすぎんだよなぁ。
もーちょっとこう、乱れてくれてもイイと思うんだけどなオレ。
……今度ちゃんと仕込んでやんねぇと。
「……や、みちゃ、やだぁっ」
「なんでよ。いつも見られてんじゃん。今更だろ」
「っやなのぉっ!離して…っ」
「あーあ…ぐっちゃぐちゃじゃん、ココ。
なぁ、オレに何されんの想像してシてた訳?言えるよな?」
「……っ言え、な、いっ」
「ちゃんと言わないとお仕置きするぞ?」
「っ」
…泣きそうになってるし。
あーそういや前にお仕置きとかって媚薬飲ませて1日ベッドに縛り付けて放置したっけか。
もしかしてそれ思い出しちゃった系?
あーでもその顔めっちゃそそるなぁ、もっと苛めたくなっちまう。
「……それとも前より酷い事されたいのか?は」
「っ?!や、やだっ!あんな、のっ絶対、いやっ!」
「じゃあちゃんと言って。
そしたら死にそうになるくらい愛してやっから」
太もも撫で上げながら言えばはオレの首に手を回してキスを強請った。
理性が崩れ始めたいつもの合図だ。やっとかよ、マジ長すぎ。
本気でこの辺ちゃんと仕込んでやんねぇとオレが持たねぇかもなぁ。
なんて考えながらついばむだけのキスをしての体を離した。
はベッドの上にアヒル座りで、オレを見上げて顔を真っ赤にしてた。
「……っティキ、にね……?」
「うん?」
「…いつもみたいに、されるの……そうぞうして、た……っ」
「…いつもみたいにって?」
「っ、いつも、してくれる、みたい、に…っ」
「うん」
「でも、足りな…っ、ティキ、おねが、い…っも、我慢できないの…っ」
おーい。お前本気でタチ悪ィぞそれ。
オレが我慢できなくなるっしょ?
何そんな可愛い事言って足開いちゃってんの?
ねぇ無自覚でそう言う事すんのやめてくんねぇかな、あぁでもその顔確信犯かお前?
何オレ情けなくね?18の言っちまえばがきんちょに此処まで堕とされてんの?
「……どうして欲しい訳?言わねぇと判んねぇって」
「っティキ…!」
「ん?なぁ、オレ馬鹿だから言ってくんねぇと判んねぇっしょ?」
んな情けない事あってたまるか。
確かに盲目とか言われるくらい愛してっけど、堕ちてんのはオレじゃなくての方。
ここでがっついちまったらオトナの面目丸つぶれっしょ?
だから今はまだ我慢、我慢……我慢だ、オレ。
「……っティキ、の…ッおっきいの、ここ、ちょーだい……」
「……もー…、お前可愛すぎ」
「ティキ、お願い、だからぁっ」
できるか。
こんなあられもないカッコでこんな可愛い声で強請られて我慢できる男っている?
いねぇだろ?っつーかそろそろオレの息子さんも限界な訳。
の痴態に煽られてさっきからもー痛いくらい完勃ち。
服脱いでる時間すら惜しい。ファスナーだけ下ろして、の足に手をかけた。
「……お前煽るのうますぎ」
「ってぃき、はやくぅ…っ」
「…はいはい。オレがイくまで気ィ失うなよ…ッ!」
「ひゃあぁあぁぁああッ!!!……ぁ……っはぁ……!」
「…っは、挿れただけでイっちまった?」
「ら、って…っティキ、ぃ…っ」
そんまま勢いよく挿れてやれば、は背を仰け反らせて体を震わせた。
……挿れただけでイったのっていつ以来?確か薬使った時以来だよな?
じゃあアレか、こいつ言葉攻めと焦らされるのにはとことん弱い訳か。またひとつ新発見。
「…っほら、動くぞ」
「ひ…っやぁあぁぁああんッ!てぃ、きぃっ!」
「ん…熱ィな…三日ぶりってそんなイイ?なぁ」
「ぅん…っきもち、いのぉ…ッ!ティキの、おっきぃのぉ…ッ!!!!」
「すっげ…何、いつもより感じてねぇ?食い千切られそうなんですけど?」
「……って、きもち…っひゃぁんっ!!!!」
何ですかこのコ。
マジで今日やばすぎなんですけどオレ止まれなさそー……。
理性崩れたらこうなるように仕込んだのオレなんだけどさ
それにしたって今日のはヤバすぎる。
いつもなら絶対言わないよーな事まで言っちゃってるしさ
なんか病みつきになりそうだわコレ。
「…っおい、んな締めんな、って…!」
「やぁんっ!!!、って…ッてぃき、激しいぃ…ッ!!!」
「激しいの好きっしょ?は淫乱だから…ッ」
「っぅぁんっ!!!や、奥、らめぇっ!!!」
「ウソつけ。お前奥抉られんの一番弱ぇだろ。腰動いてんし」
「てぃ、きっ!!!ティキ、や…っも、いやぁあああっ!!!!」
「っは、お前…マジでイくの早すぎ…っ」
マジで今日のはヤバい。
ってこれ言うの何度目だ。それぐらいヤバい。
イった時の締め付け半端ねぇし、イきながらしっかり腰振ってんし
オレの首にしがみついてっから喘ぎ声耳元ダイレクト。
オレあとどんぐらい持つかな、なんか今日早そうだ。情けない事に。
「ひぁあぁああっ!きゃぁんっ!!ティキ、ティキぃっ!!!」
「…ッ……!」
「っティキ…っちゅー、して…?」
「……ん、ほら……」
あーもうなんですか。
さっきから可愛すぎなんですけどオレどこまで溺れてんのこのコに。
普段自分からちゅーしてとか絶対言わないくせに何だって今日はこんな積極的かなぁ。
マジでオレおかしくなりそーなんですけど。
「ん…っふ、ぅぁっ!!!!はぁっ、ティキ、きもちい…?ねぇ、」
「ん…?サイコー……」
「……っティキ、好きぃ…ッひゃぁんっ!」
「オレも。愛してんよ、」
「…っぅぁんっ!!!あ---ッはぁ、や、イっちゃ、ぁ……っ!!!」
あー……何、薬使ったときよかヤバいかもしんね。
好きだとかさ、ヤってる最中に言われた事ねぇのどんどん言ってくれんの。
薬だと理性と一緒に思考回路すっ飛んじまうからか?
それにしたってこれはちょっとオイシすぎでしょ。
「……イけよ、ほらっ」
「あぁあああああッ!!!や、そこ、やぁあぁぁああッ!!!!」
「嫌じゃなくて、イイんだろ…ッ」
「あ----ッ!!!!や、イくぅっひゃぁあぁぁあああんッ!!!!」
「…三回目」
「……ぅ、ぁ…っ」
「ほら、まだまだだって。意識飛ばすなっつったでしょ」
「や、もぉ、むりぃ……」
「冗談言うなって。
オレまだイってねぇし、三日分纏めて愛しててやるっつったろ?」
いつの間にやらしがみついてた手はシーツに投げ出されてた。
透けるみてーに真っ白だ。
はいつも仕事の時以外は“白い”状態でいるから
オレの灰褐色とは対照的。それがまたエロい。うん。絶景。
「……てぃき……っ」
「ほら、頑張れ?」
「ぅぁんっ!!!!あ-----ッ!!!!!」
「っは……ッ」
流石に三回も連続でイってると半端ねぇ。
ドロドロのくせに絡んでくるし、締め付けは半端ねぇし。
正直、オレそろそろ限界。
参ったな、せめて5回はイかせてやろうと思ってたのにこれは予想外だ。
「てぃき、ティキティキティキきぃ…ッ!また、イっちゃうぅっ!!!!!」
「っあーこら、んな締めんなって…イっちまうっしょ?」
「…ッいっしょ、がいい…っ一緒にイって…っ!」
「……はいはい…姫君の仰せのままに…っ」
もうな、病み付きになるわコレ。
一緒にとか言われたことねーぞ。
マジで今日のはおいしすぎる。色んな意味で。
「…ッてぃき、てぃきぃっ!!!!」
「ん…、いつものオネダリ、して?
しねーとイかせてやんねーぞ」
「…ッ、ティキの…っ熱い、ミルクぅ…ッ
の、えっちな下のお口に、いっぱい、のませ、てぇっ!!!!!」
あれ。いつもと違いません?
オマケたっぷりじゃないっすか?
ねぇ、ちゃんほんとどうしたの今日乱れすぎ。
そんなに一人でシしてんの見られたの恥ずかしいのかねぇ。
参ったマジで可愛すぎだわこの子ってば。
「……ん、おら、出してやっから……零すなよ…ッ」
「っあついの、いっぱいぃ…ッ
いっぱい、ちょーだ…ッきゃぁあああああんっ!!!!!」
「……、ッ!」
がイった一瞬後に締め付けに煽られてオレもイった。
の全身から力が抜けて、目は虚ろで意識失う寸前。
呂律の回らない舌ではさらにオレを煽る。
何だって今日はこんな乱れてんのかな。マジでおいしすぎますよ?
「あ…ってぃき、あちゅいの…っ
い、っぱい、れた、ね…」
「おー。が可愛すぎっからだ。
言っとくけどまだ終わりじゃねーから」
「っやぁんっまた、おっきくなったぁ…っ!」
っつー訳で止まれる訳もなく、結局7回連続でおいしく頂かせてもらいました。
最後のほうなんて意識ねぇし、正直最後の2回は味気なかったけど
まぁそれはそれでイイなぁと思ったのも事実な訳だ。
----次から仕事で屋敷開ける時は媚薬でも飲ませてから行くかな。
そのほうが楽しめそうだ。
意識なくしてオレの腕ん中で眠るの髪を撫でながらそんな事を思った夏の一日。
真夏の夜のオルタナティブ
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携帯サイトまぼろしらんぷ開設記念フリリク夢、いちご様へ献上した夢です
すいませんなんかやりすぎた感否めません。
2007/06/01 カルア