…オレはどうしたらいいんだ。誰か教えてくれ。オレは何故か今学校にいる。オレの家族でもあり恋人でもあるの授業参観な訳なんだが、千年公はロードのクラスに行かなきゃいけねぇからって何故かオレが駆り出されるハメになった。まぁそれはいい。それはいいんだがどうして今オレの目の前にいるはこんなに不機嫌なんだ。

「……?」
「なんでティキなの?」
「いやなんでって…千年公はロードのとこだし、他のヤツら仕事だし」
「ルル姉がよかったのにー…」
「えええ、何でオレじゃ不満なのよ。」
「バカ。さっきから私のクラスメイト、あんたの事ずーっと見てんのよ!あぁもうムカつくったら!」

……あれ?もしかしてってばヤキモチ妬いてたりする?いつの間にかオレの顔は緩みに緩んでいたらしかった。何気色悪い笑顔浮かべてんのよ、なんて言いながらはオレのスネに力いっぱい蹴りを入れた。痛いんだけどいい加減過激な愛情表現やめてくんねぇかな。

「いってぇ……何、ちゃんヤキモチ?」
「自意識過剰。んな訳ないだろ死ねよばーか!」
「……」

こんな暴言にも慣れたモンで。それはつまりオレが好きだっつー気持ちの裏返しなのはオレにだってよく判るけど。だからって死ねよとかばかとか心底嫌そうな顔で言われるとさすがのオレだって少しは傷つく。ただでさえ普段見ることのないの制服姿はそりゃあ新鮮で可愛くって、今すぐにでもテイクアウトしたいくらいなんだけど千年公に釘刺された手前そんな事する訳にも行かずさっきからずーっと我慢してる訳で…。それなのにこのツンツンした態度はオレとしては頂けない。

「……ちょっとどこ見てんの」
「え、何処っての生あ「死ねボケ!」いってぇ!」

そんでまぁ、制服のスカートはいい具合のミニ丈で、いわゆる絶対領域というヤツがさっきからちらちらとオレの視界の端に映ってて、正直オレの理性はいつまで保つか判んない訳で。どこ見てんの、って聞かれて素直に答えたら今度はみぞおちに回し蹴りが飛んできてオレは腹を押さえて蹲った。はそんなオレを軽蔑の篭った視線で見下すとさっさと教室へ戻ってしまった。あぁ、今日もオレのハニーは過激です。






「あーやっと終わった…」
「お疲れ。」

で、まぁその後教室に戻って一通り授業見て。数学とか化学とか正直見てて頭痛ぇのばっかだったけど、それは愛しいの為、オレは精一杯頑張った。学校の空気はどうもオレには馴染まない。もう二度とゴメンだと思ったけどの可愛い制服姿が見れるならまた来てもいいかなとか思ってみたり。

「つーかな、やっぱオレ学校の空気苦手だわ」
「ロードの授業参観行った時も同じ事言ってたね」
「あー。オレ学ねぇから拒否反応出るのかも」
「ははは。そうなんじゃない?」

と並んで校門への並木道を歩く。どうもさっきから視線を感じるなぁと思ったら、何の事はない。女の子達がオレを見てて、オレの隣にいるは明らかに不機嫌だ。道理でさっきからのカバンがオレに当たるなぁと思ってたけど、これはあれか。わざとかちゃん。

「……だからティキが来るのやだって言ったんだ」
「へ?何が」
「気付いてんでしょ。あんたさっきからジロジロ見られてんの。私も休み時間中ずーっとしつこく聞かれてて困ったんだからね」
「あーそりゃしょうがねぇっしょ、オレってばカッコイ「自意識過剰は死ねばいいと思うわ」

ほらな、やっぱりヤキモチ妬いてる。ぷぅと頬を膨らませてそっぽ向いて、さっきからオレの顔見ようとしないのもオレにやたら突っかかってくるのも拗ねてるからだろ?

「バカだな、オレはしか見えてねぇよ」
「…どうだか」
「あれ、信用してねぇの?」
「……んな訳ないでしょ、ばーか!」
「はは」

顔を真っ赤にして校門に向かって走っていくの後姿を見ながらオレはまた笑みを浮かべた。のあんな可愛い顔が見られるんなら、授業参観なんてイベントもいいかもしれない。

















女と



(知らなかった君の一面を初めて知った日)
















潤霞さまよりリクエストいただきました!
年下夢主で甘い夢という事で勝手に授業参観ネタで走ってみました。
個人的には制服着た夢主にハァハァしてる変態が書きたかっただけですと言ってみる(さいあくだ)
ロードと夢主は同じ学校で中高一貫、とか勝手に捏造ぶっこいてますね。
ともあれこんなものでよろしければ貰ってやってくださいませ!
リクエスト有難う御座いました!