『そっか…クロス元帥の残した伝言なら従った方がいいわね』
ラビのゴーレムでリナリーに通信を入れながら、3人は村人に背を押され森を歩いていた。
「リナリーとブックマンは先行ってください」
『わかった。……3人共気をつけてね。
その……吸血鬼の人に噛まれると吸血鬼になっちゃうらしいから……噛まれないでね!』
「「「うん……(吸血鬼の話信じてるんだ、リナリー…)」」」
3人は少しばかりあきれた声で返事を返した。
灰色メランコリア Ver.P-Type 18
「お三方、止まって!」
通信を切って暫く歩くと、村長が2人を繋いでいた紐--は頑として縛られるのを拒否した為だ--を勢い良く引っ張った。
目の前に見えたのは大きく不気味なクロウリー城の城門。
その向こうからは鳥とも獣ともつかない不気味な鳴き声が聞こえてくる。
「さぁ、前へ!」
「「うっす……」」
村長の声に、現実逃避しかけていたラビとアレンは驚き返事をする。
はもともとホラーの類がキライではなかったので、さほど抵抗はない…というよりもむしろ喜んでいた。
「クロウリーってヤツはすげェ趣味悪いな……」
城門から中庭へと入り、辺りに並んだ不気味な石像を見たラビは思わず呟く。
が、は平然と二人の前を行き、そのラビの言葉に振り返った。
「え?なんで?可愛くない?」
「(って趣味悪いさー……)」
ラビはそう思ったが口には出さず、鼻歌交じりに歩くの背を見つめていた。
「あれ?アレンお前なんでもう手袋外してんの?」
ふと隣を歩くアレンを見れば、左手に付けられていた手袋は外されていた。
ラビは思わず含み笑いまじりにツッコミを入れるが、すぐにアレンに切り返された。
「そういうラビこそ右手がずっと武器をつかえてますけど?
「オレは怖くなんかないさぁー」
あはははは、とわざとらしく笑うラビ。
は こいつらヘタレもいいとこだな と皮肉の笑みを漏らした。
「「「!」」」
が、何処からか強い視線を感じ、3人は背中合わせに三方に視線を流した。
どうしたのかと聞く村人をラビが止め、3人は臨戦態勢に入った。
「近づいてくる」
3人の間を影が凄まじい速さで通り抜ける。
(速い!)
ラビとは影の向かった方向に目を向ける。
「何か今一瞬甘い香りが……」
村長のその言葉にかぶさるように、一人の村人から悲鳴があがる。
は叫び声の方向に向かって大剣へ転換した右手を構えた。
「フ、フランツが……!フランツが殺られたぁぁああ!!!!」
「出た……アレイスター・クロウリーだ!!」
村人の声に振り返るクロウリーはフランツと呼ばれた村人の首筋に噛み付いたまま振り返る。
ラビとアレンはその光景に絶句し、は眉間に寄った皺を更に深めた。
「ウソだろ……」
誰が呟いたのかも判らないその言葉は風に流されて闇に消えた。
クロウリーは村人と3人を見据えたまま、フランツの生き血を大きな音を立てて啜りだした。
「うわ……わぁあああ!」
「死ぬのは嫌だぁー!!!」
余りの凄惨な光景に、村人は一斉に逃げ出す。
ラビとアレンはクロウリーを睨み、イノセンスを発動させてを挟むように立った。
クロウリーは表情を変えぬまま、3人に向かってものすごいスピードで走りこんで来た。
「どうします?」
「どうってなぁ……」
「噛まれたらリナリーに絶交されちゃうよ」
「とりあえず……吸血鬼にとっては大切な食事でも。
村人を殺させるわけにはいかない!」
アレンは地面に向かって銃器型にした左手を構え、そのまま地下に発砲する。
地面は盛り上がり、土はクロウリーに向かい襲い掛かる。
アレンを援護するように、は手を連弩へと変えた。
「“アローシャワー”!!!!!!!」
アレンのイノセンスによって隆起した地面に続いてが放った無数の矢がクロウリーに襲いかかる。
クロウリーは目の前に見えた攻撃に一瞬身を引くが、背後から迫るラビの槌がそれを許さなかった。
「満、満、満、満、満!」
ドゴン、と大きな音を立ててラビの身体の何十倍もの大きさになった槌がクロウリーに振り下ろされる。
とアレンはその光景に一瞬息を呑んだ。
「どうだ?!」
が、クロウリーは自身の歯でその槌の先端についた刃先--十字架のような飾りだろうか--を噛み、それを止めていた。
それどころか、ラビ以外には見たままの重さがかかるというその槌--見た目からして1tは軽く超えているだろう--を
歯の力のみでやすやすと持ち上げて見せたのだ。
「うそぉ?すげぇ歯だなオイ!」
当然、ラビは焦り吹っ飛ばされる。
が、その一瞬の隙を突いてアレンの左手がクロウリーを捕らえた。
「捕まえた。……おとなしくしてください」
喉元に突きつけられた親指を一瞬だけ見、クロウリーは高笑いをあげた。
その表情は崩れる事なく。
「奇怪な童共だ!私に無駄な時間を使わせるとはなぁ!お前らも化け物か!あぁ?」
「………エクソシストです」
「こんばんわ。私は忙しいんだ。-----離せや」
怒りを宿した表情でクロウリーはそう言うと、アレンの左手に噛み付いた。
「い゛っ?!」
「た、対アクマ武器を歯でぇ?!うそだぁ!!」
は連弩をクロウリーに向かって構えたまま、叫ぶ。
終いには血を啜りだしたクロウリーに、とラビは声を揃えてアレンの名を叫ぶように呼ぶ。
「う……げぇえええぇぇええ!!!!苦い!!!!!」
が、一瞬クロウリーは動きを止めたかと思えば、叫びだしてアレンの腕を無理矢理振り払い森の奥へと消えていった。
洗面器ィイイィィイイイ、と切羽詰った声で叫びながら。
「………何だったの、今の………」
アレンは地べたに座り込んだまま、ラビとはイノセンスを発動したまま放心している。
二人がアレンを見れば、噛まれた人差し指は僅かだが腫れている。
「……絶交されるな、アレン……」
ラビのその声は、離れた場所で木々に隠れていた村人には届かなかった。
***
「黒の修道士様がクロウリーめを退散させたー!今宵勝利は我らにありー!!!!」
放心したままのアレン達とは真逆に、えらくテンションの高い村長は嬉し涙を流しながら叫ぶ。
周りの村人達も歓喜の雄たけびを上げている。
上げている、のだが。
「あの」
「なんで皆さんそんなに離れていらっしゃるんですか?」
呆れ顔のアレンと、怒りの篭った笑顔の。
村人達は3人から大きく距離を取り、何処から取り出したのか拡声器まで使っている。
「お気になさらずー!!!」
そんな村人達の様子に、は内心キレそうだったが此処でキレたら大人じゃないぞと必死で自分に言い聞かせていた。
「クロウリーに噛まれたお前が吸血鬼になると思ってるんさ。
気にすんな、アレン」
「ラビ」
ラビの声に涙を流しながら振り向けば、首からにんにくを下げ手には杭を持ったラビの姿。
(気にする……!すっごい気にする……!)
アレンは内心滞りを感じていたが--まあこんな警戒されてしまっては無理もないが--、の笑顔にアレンはいくらか懐柔された。
「大丈夫だよ、吸血鬼に噛まれたら吸血鬼になるなんてただの御伽噺だから。」
「さん……!
もう、さっさと城に行きますよ!」
が、ラビから受けた扱いに怒りは完全には消えず、アレンは半ば拗ねながら歩き出した。
「あれ何?急にやる気満々?冗談だーって」
「村人が一人連れて行かれたじゃないですか。
あの状況じゃ死んだか判らないし、もし生きてるなら助けないと」
「クロウリーは獲物を城に持ち帰ってゆっくり食うのですー!犠牲者の8人も皆そうでしたー!」
聞こえてるんじゃないか!とツッコミたくなるようなナイスタイミングで、拡声器を通した村長の声が3人の耳に届く。
ラビはその言葉に少しおびえた様子で、アレンは村長達に大きな声で言う。
「村長さんたちは此処で待っていてください。城へは僕ら3人で行ってきます!」
「もちろんです!!あんな化け物同士の戦いの中にいたら人間の我々は死んでしまいますからー!」
いってらっしゃーい!と村人達は声高らかに送り出す。
村長達のその言葉に、3人は何処かむなしさを感じていた。
「ねぇ、私たちも化け物……?」
「あれ?何かむなしい気分……」
しかし此処で立ち止まるわけにはいかず、3人は城へ向かって歩き出した。
***
「まったく…なんでエクソシストが吸血鬼退治なんてやってるんさー…」
「ほんと……なんでだろうね……」
「でも何かおかしくないですか?」
3人はクロウリー城のエントランスホールに足を踏み入れた。
市松模様のタイルが敷き詰められたホール、扉の目の前には上階へ続く階段が見えた。
カツン、カツンと3人分の足音が薄暗いホールに響く。
3人は警戒しながらも階段を上っていた。
「この吸血鬼事件と師匠と、何の関係があるんだろう……
師匠は何の為にここへ……?」
「良く考えたらさ、吸血鬼退治させるためだけにあんな伝言残すのっておかしいよね。
……まぁ私はクロス元帥とは面識がないからなんともいえないけど……どうなの、アレン?」
「確かにそうですね……何か、ありそうですね」
「何だよ……じゃあオレらは一体…い?」
バタン、とラビが倒れこむ。
いつの間にか辺りには霧とも煙ともつかない白い気体が充満している。
ラビは床に倒れこんだまま、眠っていた。
「この甘い香りは確か……?!さん、このガス嗅がないで下さい!」
「げほっ!何、これ……っ」
アレンとは団服の袖で口と鼻を押さえた。
ピタピタと何か糸に似た物がアレンとの身体に絡む。
「うわっ?!」
「うきゃぁっ?!」
次の瞬間、凄まじい力で持ち上げられたと思えば目の前には巨大な花がある。
それは一瞬で花開くと、次の瞬間触手を伸ばして二人を捕らえようとした。
「何よこれーーーーーッ!!!!!!」
の叫びも尤もである。
アレンはこれが過去自分の世話した食人花と似ている事に気付き、イノセンスを発動させて襲ってくる花を蹴散らしていた。
「く、来るなぁあああ!!!!!“護の型”、“フルアーマー”!」
は半ば半狂乱でイノセンスを発動させる。全身を覆う鎧がを包み込んだ。
の鎧は襲ってくる花の牙をいとも簡単に砕く程の防御力を発揮していた。
「ラビ!さん!」
アレンはラビとを交互に見る。ラビは未だガスの効果で眠ったまま。
は全身を鎧で覆い、その身を守っていた。
アレンは意識があるは防御できているからと意識のないラビを捕らえる食人花の糸を一本ずつ切っていった。
その流れ弾は壁を破壊し、何かを引きずって歩いていた黒服の看護婦--エリアーデである--は異変を察知した。
「起きてください、ラビ!!」
左腕で花を牽制しながらアレンはラビに向かって叫び続ける。
が、何度となく身体を動かしていたおかげで粘着質の糸はより一層アレンの身体を絡め自由を奪う。
「ラビ起きてってばぁあああああ!!!!」
も鎧を纏ったまま右手を大剣に転換し、花を切り捨てながら甲高い声でラビの名を叫ぶ。
「……ほえ……?」
その声にラビは漸く意識を取り戻した。
ラビが意識を取り戻すのが速いか、3人の頭上--先ほどアレンが開けた穴--から、黒服の女性が姿を現した。
「こらそこの人間共ーー!!!何してる!この子達はアレイスター様の大事な花よ!」
そう言い放つエリアーデを見た瞬間、ラビは拳銃に射抜かれる。
(…銃声…?)
はゆっくりとラビに振り向く。銃声は確かにラビのほうから聞こえていた。
の視界に入ったラビの目はハートマークになり、ストライク状態だった。
「ラビ……?」
アレンはそんなラビの姿に呆れ、は額に青筋を浮かべて右手を大木槌に転換させた。
「おーい!」
「アラ………うふんv」
ぱちん、とエリアーデがウィンクすると、ラビはそれはもう嬉しそうな表情で間抜けな声を上げた。
「ラビーーーーーーッ!!!!」
「可愛い子ね。どう?私の恋人になる?」
「マジ?!」
尚もハートマークを飛ばすラビにいい加減あきれ返ったのか、はゆっくりと木槌を振り上げる。
「「聞けぇ!!!!」」
アレンの左手--しかもげんこつ--がラビの頭を直撃し、その直後にの大木槌が同じくラビの頭を直撃した。
いくらか手加減したのであろう、ラビは幸い気絶はしなかった。
「何すんさー……」
「何あんなのに興奮してんですか!!!!」
「やっぱガキだなアレン」
「はぁぁああああ?!」
「あんた節操ってモンがないワケ?!」
「『あんなの』……?」
アレンが放った一言にエリアーデは怒りの表情を浮かべてぴしりと固まる。
けっ、と舌打ちすると、3人を見下ろしたままで口を開く。
「あたしはアレイスター様の助手のエリアーデ。
あんたたち此処に何しに来たワケ?」
「吸血鬼退治v」
「男爵に連れ去られた村人を探してるんです!」
未だ食人花にとらわれたまま、3人はエリアーデに向かって声を上げる。
ラビは未だストライクから抜け出せないようで、の木槌がその頭を直撃した。
「村人ぉ?あぁ、コレ?今から埋めに行くとこだけどぉ?」
ひょい、とエリアーデは軽々とフランツを持ち上げて見せた。
普通の女性にはありえない力で、らくらくと。
「(あの人……)」
が、その異変に気付いたのはだけだったようで、ラビとアレンは気付かない。
欲しいならあげるわ、と言いながらエリアーデはフランツを食人花が埋め尽くすフロアに投げ込んだ。
「っ!フランツさん!」
フランツの身体は弧を描き、食人花の口へと呑み込まれていった。
食人花が群がり、歓喜の声を上げながらフランツの身体をむさぼる。
辺りには血の匂いが充満した。
「な……っ!」
「フンだ」
あっけに取られるアレンに、エリアーデは不満そうに息を漏らす。
満足しきったのか、食人花たちはゲップをすると花を閉じた。
ヴ、ヴヴヴヴ………
食人花に浮かんだのは黒い五芒星…アクマのウィルスに冒された証。
辺り一面の食人花に同じように五芒星が浮かんだかと思えば、次の瞬間花たちは爆発した。
***
「「「がはっ!!」」」
吹っ飛ばされた3人は不幸中の幸いとでも言うのか、同じ場所に飛ばされていた。
瓦礫の山からほぼ同時に這い出すと、その場にぺたりと座り込んだ。
「す、すげーさオレら…!死ぬかとおもったちょっと本気で死んじゃうかと」
「打撲程度で済みましたね…さすが特製の団服……」
「てか、あの女ぁぁあああ!!!何なのよいきなり?!」
「ちょっとオレ吐いていい?腹打った」
言うが速いか吐き出したラビの背中をは苦笑交じりにさすってやる。
自業自得だバーカ、と心の中ではあざ笑ってはいたのだが。
「!ラビ、さん!」
アレンが気付いて二人を呼ぶ。その視線の方向を見れば、粗末な墓が並ぶ墓地が小さく見えた。
「随分粗末な墓さ……ペットのかね」
ナンマイダブ、と両手を合わせながらラビが言う。
3人は墓地へと降りていた。
「これ……連れ去られた村人の墓じゃないですか?」
「1、2、3、4………全部で8つだね」
「村長さんが言ってた犠牲者の数とも合いますよ」
「クロウリーにやられたんは9人だろ?」
「最初の一人は蒸発したって言ってたじゃ……」
アレンが粗末な墓標に触れると、その墓標は簡単に崩れた。
「あー!壊した!」
「うあ!ちょっと触っただけなのに!」
ごめんなさいごめんなさい、とアレンは墓に向かって土下座をする。
は溜息を吐いた。
「…!ラビ、さん!これ見てください!!」
「ん?」
「何?」
「これ……!」
アレンが土を掘る。出てきた地面に浮かんでいたのは先ほど食人花に現れたのと同じ五芒星。
「地面に五芒星が浮き出てる……!」
「アクマの血のウィルス、だよね……?でもどうして」
「まさか……この墓にいるのは、アクマ……?」
確信を得たような表情でアレンは言う。ラビは他の墓も調べてみるが、やはり同様に五芒星が浮き出ている。
「こっちの墓にも五芒星が出てんぜ、アレン」
「そういえばさっき、食人花がフランツさんを食べた時にも……」
「五芒星が見えたよな………?ありゃあもしかして……」
「アクマを、食べたから?」
3人は確信に至る。犠牲者となった村人は全員アクマで、そしてその吸血鬼、アレイスター・クロウリーは。
「……掘ってみましょう、ラビ。さん。
僕らは…何か大きな間違いをしているかもしれない……」
「掘って…みる?」
「さんはそこに。女性にこんな事させるわけにいきませんから」
アレンはに微笑みながら言うと、近くにあったスコップを片手に墓を掘り返し始めた。
しばらく掘るとすぐに木製の棺が姿を現す。
「出たぞ」
「そうですね」
「「…………」」
ラビとアレンは何も言わず見詰め合う。
「「じゃんけんポン!」」
鬼気迫った表情で--そりゃ誰だって墓から掘り返した棺なんぞ開けたくもない--二人はじゃんけんをする。
要は、負けた方が棺を開けるのだ。結果、アレンはチョキ、ラビはグーでラビの勝ち。
両手を挙げてガッツポーズするラビとは対照的に、チョキのまま固まった手を見つめて落ち込むアレン。
は緊張感のない二人に苦笑いを零すと、首をかしげながら言う。
「あのさ……私開けようか?」
「っ?!いえ、ダメです!僕が開けますから!!」
のその提案にアレンは慌てて立ち上がると、一度棺の前で手を合わせゆっくりとふたを剥がし取っていく。
それは以外にもろく、余り力を入れずとも簡単に開いた。
「………皮の肉が腐ってる」
棺の中にあった遺体。それは普通の人間の遺体ではなく、骨である部分はアクマの魔導式ボディ。
禿げかけた皮は腐臭を放ち、棺の中はウィルスに冒され五芒星が浮き出ていた。
「……アクマだ」
腐敗臭に耐えながら全ての棺を開いてみれば、やはり中にあった遺体は全てアクマのもの。
「地面の五芒星は外装が腐って中身がもれたんだな」
「男爵はアクマを襲っていた………。
『アクマだけ』を襲っていたんだとしたら……?」
「こりゃ吸血鬼退治じゃないさ。クロウリーって奴は」
「「ラッ…ラビ!!!」」
とアレンの声が重なる。
ラビの背後に気配もなく現れたのは、クロウリー。
ラビはクロウリーの一撃をモロに受け、外壁へと突っ込んだ。
「お前らか……。私を、怒らせたな」
「男爵」
これは単なる吸血鬼退治じゃない……?
「死ね、エクソシスト」
吸血鬼 アレイスター・クロウリーは……彼は……
僕らの、仲間かもしれない………
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なんかラビが只の遊び人になってるなこの回
2007/05/03 カルア