大好きだったのに思い出せない

貴方の優しい手の感触



























はどうしてエクソシストになったんですか?」



食堂で食事を取っている最中

いつもながらものすごい量の食事を黙々と平らげていくアレンが不意に口を開いた。

私はといえばそのアレンの食欲に半ば関心しながら食後のコーヒーを飲んでいる。



「私?私は………探してるんだ」



「探してる?」



「そう。忘れてしまった記憶の欠片」








たかだか3年前の事のはずなのに思い出せない

コムイの話だと本部の門前に倒れていたんだという

目を覚ました私は、自分の名前と年齢以外の全ての記憶を失っていた。

イノセンスだけを握り締めて。

失った記憶はどう足掻いても戻らなかった。

ただ時々、浅黒い肌の男性を夢に見る位

それも手を伸ばせば掻き消されてしまう、記憶の断片


アクマを壊し続ければ 戦い続ければきっと

思い出すことが出来ると思うから









「あんまり、聞いてよさそうな事じゃないですね」


「そういう訳でもないよ。ただ記憶がないだけでね」


「ごめんなさい。変な事聞いてしまって」


「いいよアレン。君は知らなかった訳だしね」


「…いつか戻るといいですね」



「そのために私はここにいるんだよ、アレン」
























    声






























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ティキが見え隠れという。




2006/07/18 カルア