ラビくんとちゃんで任務だよ。
そう言われて、うちは今ラビと一緒に汽車の中。
「……何や雲行き怪しいなぁ」
「…ほんとさ、曇ってら」
「雨嫌いなんに……」
タタン タタン タタン タタン
汽車の車輪が規則的なリズムを刻む。
曇天模様の空を、ラビと向かい合って眺める。
「……なんで雨嫌いなんさ?聞いていい?」
「あぁ……うちの両親がアクマに殺されたんが雨の日やってん」
「そっか」
「……もう吹っ切れてんけどな、やっぱ雨嫌いやわ」
「降らないといいな」
「せやね」
ラビは私の横顔を見たまま笑っていた。
雨の匂いが強くなる。
雨音の足音
(私の心の涙のような、雨粒)
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エキセントリックでおてんばな子は書いてて楽しい。
でもこういうしんみりした一面もあってほしい
2006/08/26 カルア