「だからな、明日はオレとショッピングにトゥギャザーしない?」

ちょっとごめん本気で誰か助けて下さい。誰この頭のおかしい人。あ、申し遅れました。私、ノア一族に最近迎えられた“愛情”のノア、と申します。えぇとですね、今の状況を簡単にかいつまんで申し上げますとですね。真昼間っからぺろんぺろんに酔っ払ったティキ・ミックさん26歳(推定)がなんだか意味の判らない言葉で私に絡んできてるんです。こういう日に限って家族の皆は仕事だの学校だので家を空けておりまして、屋敷には私とティキと数体のメイドアクマがいるのみで、詰まる所誰も私を助けてくれない訳なんですよ。ほんと誰か助けて下さいっていう状況なんです。

「えーっと、ティキ?頭沸いた?言葉おかしいよ?」
「何言ってるんだ、オレはエブリデイトゥルーキャラクターだぜ」
「……」

えぇと。えぇと。ほんとそろそろ腹筋が限界、というより笑いを堪えるのに限界が来てる訳なんだけど午後4時を回ってるのにロードちゃんすら帰ってこないってどういう事かな。学校はとっくに終わってるはずなんだけどな。いい加減この変た…酔っ払いの相手をするのは疲れたんだけどな、私。

「トゥモローは確かワーキングもオフで暇だろ?がウォントしてたリング、見つけたんだよ」
「いや、あのごめんお願いだから普通に喋ってくれないかなティキ」
「いやノーマルだろ?」
「ううん、全然普通じゃない。っていうかぶっちゃけ気色悪いからやめてティキのこと嫌いになりそう」

げんなりとした顔で言えばティキは一瞬固まって次の瞬間私の目の前に跪いたと思ったらあろう事かこの酔っ払いは私の肩を勢いよく掴んでがくがくと揺さぶり始めた。ちょっとほんと誰か助けてよ私死んじゃうよ?

「ちょ、こら、ティキ!死 ぬ、死ぬからやめれ!」
、今のワードはライだよな?!がオレをディスライクだなんてそんなのライだよな?!なあ!」
「だ…から……っその変な喋り方をやめろっつってんだよお前はルー大柴かっ!」


どごっ


ガシャァンパリーン



めきょっ



力任せにテーブルの上にあったバカでかい花瓶でティキの頭を殴りつけたらティキはまるで某スケキヨのように床にめり込んだままぴくぴくと痙攣していた。ノアは不死だからこれくらい屁でもないけれど、とりあえずこれ以上ティキを嫌いになる前に私は方舟に飛び込んで故郷・日本へと逃げ出した。










酔っ払い騒曲



(泥酔したティキは色んな意味で危険)







携帯版さよならマーメイド2007年9月度拍手御礼夢でした。お粗末!