「たのもおおおおおぉぉぉおおう!」

今日も今日とて長閑な日差しが庭を照らす青葉城、政宗に自分がいた世界の話を聞かせていたは突然聞こえたその絶叫に驚いた(政宗は驚くを見て楽しげに笑った)

「な、ななななななな?!な、なんですか?!政宗さん!敵襲?!」
「You Idot。ちげぇよ。、ここから出るなよ。いいな、Never、絶対だぞ」
「え。あ、あのほんとに大丈夫なんですかだって門から破壊音が」
「AH〜…めんどくせぇから後で説明してやる。兎に角そこにいろ」
「………Okay、待ってます」
「You're Clever。」

政宗は多少面倒臭そうな顔をすると慌しく部屋を出て行った。手持ち無沙汰になってしまったは無造作に置かれた書物を手に取り、開いた。

「……読めね」

が、余りにも達筆すぎるその文字は現代を生きるに到底読めるはずもなく、結局は暇になって襖を開け、こっそりと庭から門を眺めた。雷と炎が、舞っている。

「……え?」

待とう。まず待とう?さっき轟音がしてきたのは門から、んで、政宗さんは門に向かってった。うん、でも何あの雷と炎?え?戦国時代にそんな闘い方ってアリですか?

最早パルプンテ状態であるはパニックになりながらも部屋を抜け出し小十郎の部屋へと向かう。小十郎はが来る事を予想していたのか、遠慮がちに襖を開けたに茶を差し出した(なんて用意のいい人だろう、なんかお母さんみたいだな。とは思ったが、怒られてしまうので言わないでおいた)

「おや、殿。どうなさいました?」
「こっここここ小十郎さん大変なんですってか何ですかあの雷と炎戦国時代ってそんな戦い方ありましたっけっていうか政宗さんが門に向かってっちゃったんですよ早く助けに行かないと政宗さんの命の危険があぶn「落ち着いて下さい」……はい」

矢継ぎ早にまくし立てるの顔は必死で、相当焦っているというのが容易に見て取れた。小十郎がため息を一つ吐きの言葉を遮ると、は肩をしゅんと落として正座した(小十郎は作法にうるさいのだ)

「……それで、政宗様がどうなされたと?」
「えっとですね、とりあえず門から雷と炎が」
「あぁ、いつもの事です。ご心配なさらず」
「いいのかよ!」

余りにもあっさりと、かつ即答で返されてしまったのでは思わず小十郎に全力でツッコミを入れた。

「何でしたら、ごらんになりますか?」
「え、でも私政宗さんに部屋で待ってろって」
「私がいれば大丈夫でしょう。いつか会う事ですし」
「?????」

そう言いながら部屋を出た小十郎の行動に疑問を感じながらも、小十郎さんが一緒なら政宗さんに怒られないかな、と安心したは小十郎の後ろに続いて歩き出した。




「幸村ァ!テメェ何度俺ンちの城門ぶっ壊したら気が済むんだ!HELL DRAGONッ!」
「某はただ貴殿との決着をつけたいだけでござるぁっ!」
「だったら城門ぶっ壊す必要ねぇだろぉがぁっ!dombshit!死ねやァっ!」

………何だこれ。何だこれ何だこれ一体何が起こってんだっつか涼しい顔して何見てんすか雷と炎で城門どころかお城ぶっ壊れますよ止めましょうよ小十郎さん。

は必死で小十郎の袖を掴んで訴えかけるものの、小十郎はいっそすがすがしいほどの穏やかな微笑を浮かべて政宗を見ている。

…だめだこのひと。

は、諦めた。

「こ、小十郎さん、あれ止めなくていいんですか」
「何、いつものことでございます。双方落ち着けば止みます故」
「ええええいつものことって何?!ねえ!」

は精一杯背伸びをして小十郎の襟首を引っ掴み、がくがくと前後に揺する(体格のいい小十郎は小柄ながどう足掻いたところで、微動だにはしなかったが)。小十郎は諦めたようにため息を一つ吐くと、に言う。

「では、政宗様を呼んで差し上げて下さい」
「…は?私が?なんで?小十郎さんが言った方が言う事聞くんじゃあ…」
「貴女だからこそ、です。さあ」
「????」

小十郎に背を支えられ(というよりは肩を掴まれ)たは、相変わらず鍔迫り合いを続ける政宗と、見たことのない紅い戦装束姿の青年二人に向かって、叫んだ。

「政宗さーーーん!技名だか何だか知らないけどセンス悪ーーーーー!」
「んだとてめぇコラァ!部屋にいろつったろーが!You Idot!」
「はぁ?!何ですかそれ!んなこと言うなら政宗さんなんてBasterdだ!」
「What?!誰がBastardだ誰がァっ!」

の叫び声に驚き振り返った政宗はそのままに向かって突進するも、険しい目つきの小十郎に止められた。は小十郎の背に隠れつつも、政宗をBastardと延々と貶し続けていた。

「いい加減にして下さい、政宗様。何の説明も無しに行かれては殿が戸惑うのも当然でしょう」
「……Ah…Sorry…」
「真田殿も。一旦刃をお納め下さい。お客人の前ですので」
「…なんと。来客中でござったか。それは失礼仕った」

………お侍さんだ!
は聞こえてきた声に目を輝かせ小十郎の後ろからこっそりと顔を覗かせた。何せ、伊達軍兵士、自分を世話する女中はもとより、小十郎や政宗はこんな言葉遣いなどしない(だからこそ新鮮で、ここが戦国時代なんだと無駄な感動を与えてしまっている)

「…えぇと、です。すいません勝負に水を差すようなまねをしてしまって」
「………」
「……あの?」
「………っ」
「Hey、幸村。What's Happen?」

「ッ破廉恥でござるぅぅぅうううううう!!!!!」

一気に顔を真っ赤にして全く予想だにせぬ叫びを上げた幸村に、は間抜けてはいるが裏に怒りの篭った素っ頓狂な叫び声を上げた。(着物は動きづらいので普段は洋服のままでいただけの話なのだが)

「ハァ?!」
「……破廉恥、ねぇ……Hum……どこがだ?」
「お…っ女子がそのような…っは、ははは肌をっ」
「?肌?って……足?」
「そうでござる!」
「……なんで?」
「な…っななななな、なんでなどと!政宗殿!貴殿も何故お止めしないのだ!」
「いい目の保養になんだろ?」
「ほよ……ッは、破廉恥でござるぅぅうううぅぅぅううう!」

幸村は顔を真っ赤にしてに背を向ける。確かに、この戦国時代、女性が肌を見せるという事は好ましくないというのはなんとなしに女中達から聞いてはいたが。だからといって(確かに少々丈の短いスカートではあるが)何も初対面で破廉恥呼ばわりしなくてもいいのではないだろうか、伊達軍が無駄に女慣れしてるだけで実は他の軍勢はみんなこんな感じなのだろうか、との思考回路から怒りは段々と消え、最終的にはあきれ果てていた。

「……政宗さん、私、はれんち?」
「こいつから見りゃぁな。まだCherryBoyなんだろうよ、どうせ」
「うっそん」
「いや?だってこれだぜ?」
「……うーん、それはそれで可愛いっていうか…でもはれんち…?」
「お前の足なんざ色気の欠片もねぇってのになあ」
「ぶっとばすぞ」

政宗はここの城主であり奥州筆頭だという事は、の頭からとうに消えていた。








国ハレンチズム


(政宗様は偉く疲れたご様子で明日から着物を着てくれと殿に頼み込んでいた)










うちのユッキーは真っ白かと思いきや実は超腹黒。
こじゅはちゃんのお兄さん(お父さん)みたいな立場にいればいい。