07:UltimateWeapon,MyHoney
















「……っつー訳っす」

「成る程vエクソシストと接触した事で“覚醒”したんですネv」


あの後--姿を消してすぐに--は正気を取り戻し、現在ティキとは伯爵の部屋にいた。
ティキが未だに混乱しているに変わって状況を説明すれば、伯爵はそれは楽しそうに声を上げた。


「…あれが私の力?」

「そうですヨv」

「いやー、すげぇのなんのって。イキナリっすよ?さすがのオレでもびびるって」

「どうやらぽんの力はその体から武器を生み出す事の様ですねェv
 しかもぽんのいた世界の兵器がベースv」


ティキはの能力がどれほど凄まじかったかを力説している。
伯爵は彼なりに分析したであろう能力の事をに告げると、よかったですネ☆と付け足した。


「……っていうか、あの、私買い物してきたもの全部…壊し……」

「また買いに行けばいいだけでス☆ぽんの能力が開花したことの方が私には嬉しいんですヨvv」


だから気にしないでくださイvと言う伯爵に、は苦笑い交じりに頷いた。
ティキもの頭をぽんと軽く叩きながら、よかったなと笑顔で言った。


「……さて、今夜は皆を呼んでお祝いパーティーですネv」

「お祝い?」

ぽんの能力開花のお祝いでスvvvv」


楽しみにしていてくださいネvと言い残し、伯爵は足取りも軽く部屋を出て行った。
とティキは顔を見合わせて笑うと、手を繋いで部屋へと戻っていった。














***
















「うーん……」


の部屋。ソファに座るティキの前で、は背中に小さく翼を生やしてそれを鏡を通して眺めていた。
どうやら肌から直接生えているようで、服の背中がボロボロになっている。
服をどうにかしないとこれは使えそうもないな、とは溜息を吐いた。


「……っつーかそれ何で出来てんだ?鉄か?」

「多分…見た感じは鉄と電気コード……」


だと思うけど、と自信なさげに付け足すに、ティキは思わずぷっと噴出した。
は鏡越しに見たティキのその笑顔に、思わず鏡の近くにあったクッションを投げつける。
不意を突かれた為か、クッションは見事ティキの顔面に命中した。


「………んー………」

「いてぇー……どした、?」

「いやぁ、なんで“これ”なのかなぁって」


クッションを抱えて言うティキに、は翼を指差しながら言う。
が言うには、翼を生やしている状態でないと能力は使えない、らしい。
先ほどから翼を出したり消したりしていたのはそのためか、とティキは納得した。


「翼が無い状態じゃないと使えないってのはなー」

「まぁ…どの道ノアの状態じゃねーと使えねーじゃん、能力」

「そうなんだけど……問題は洋服だよ。背中ボロボロになっちゃう」

「んなの背中開いた服着りゃいーじゃん。んで上に何か着といて能力使う時は脱げば問題解決じゃね?」


けろっと言うティキには目を見開く。


「ティキ、頭いい!全然学ナシなんかじゃないじゃん!」

「いやさちゃん、それ結構傷つくんだけど……」





















***




















「へェ〜。、覚醒したんだぁ」

「さっき、ね。不本意ながらエクソシストと接触したことがきっかけみたいで」

「ヒッ!よかったね!ヒッ!」

「めでたい!」

「つーかさ、能力見せろよ。


時は過ぎ、現在時刻午後7時。
伯爵から収集を掛けられた4人は、仕事を一時中断して屋敷に戻っていた。
は口々に告げられた祝いの言葉に照れたような笑顔を浮かべた。


「んー………ま、いっか」


はデビットのその言葉に少し考え込むと、立ち上がり羽織っていたカーディガンを脱いだ。
先ほどティキから言われたように、背中の大きく開いたワンピースにカーディガンを羽織っていたのだ。
(ワンピースはやはりロードの趣味らしく、膝よりも少し短い丈でパニエで大きく膨らんでいた。)
一瞬の静寂のあと、の褐色の肌からコードが生え、それは次第に翼を形造った。
びき、と金属音を立てて、翼はの体を包み込む。


「………それ?」


デビットの間の抜けた声に、は苦笑いを零す。
そして目を閉じると、服の下から大量の銃器--マシンガンやガトリングガン--がゴトゴトと音を立てて落ちた。


「ヒッ?!何それ何それ!」

「……これが私の能力みたい。武器とか兵器とか…体から出せる。でも翼を出してないと、使えないし」


はそういうと翼を消し、カーディガンを羽織った。
かたん、と音を立てて椅子に座ると、床に落ちた大量の銃器もふっと姿を消した。


「翼を消すと、すぐに武器も消えちゃう」

「……ついでにミサイルとかも出すぜこいつ。」


補足するようにティキが言うと、ジャスデビは驚きと感激のまじった声を上げる。
は好奇心に満ちた瞳で自分を見つめるジャスデビに、また苦笑いを零して紅茶を飲んだ。


「……ってことはさぁー。もそろそろ本格的に“仕事”じゃなーい?」


ロードが伯爵に視線を送りながら言えば、そうですネvと伯爵が返す。


「ただしv慣れるまではティキぽんと一緒に、デスv」

「「はぁぁあああ?!なんで学ナシ?!(ヒッ!)」」


その一言に、ジャスデビは猛反論。
ティキの眉間に皺が寄ったのを、は見逃さなかった。


「ティキぽん以外と行かせるとティキぽんがうるさいでショv」

「男の嫉妬は見苦しいよぉー?ティッキィー」


からかうように言う二人に、ティキは盛大に溜息を吐いた。



























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閑話休題的なオハナシ。
これから原作沿いに…なるのか?(は?)


2007/04/18 カルア