[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。
斬って 刻んで 炒めて 煮込んで
そうして最期は私を喰べて?
そうしたら二人溶け合って
私は永遠に貴方のモノ
「……やっぱり私を殺すんだね、ティキ」
「あぁ。」
オレがノアでなかったら
ナツキがエクソシストでなかったら
きっと二人で平穏な毎日を過ごしていただろう
どこをどう間違えたのか、オレは敵であるはずのこいつに惚れた。
そしてナツキも、同じように。
「……適合者なんかじゃなければよかった」
オレを見上げながら涙を流す
それはきっと本心なんだろう
「そうじゃなければ、貴方の手にかかることもなかった」
泣きながら力なく笑う
その笑顔は今にも砕けそうで
「………貴方を、苦しめる事もなかったのに」
吐き捨てるように言って、ナツキはオレを見た。
オレはただその涙を見つめる事しか、出来なかった。
「せめて苦しまないように殺して」
「………あぁ」
「
あいしてる
」
その声は届く事無く虚空に消えた。
ティーズを通したオレの左手が、ナツキの心臓を抜き取る
まだ暖かく、脈打つ心臓
目の前のナツキは、冷たくなっていた。
喰
わ
れ
た
君
喰
っ
た
の
は
僕
(消える事ない、永遠の罪)
***********************************************************
甘い恋愛よりは悲恋がすき
2006/08/24 カルア