■Middle Title 001-100
逃げて逃げて何処までも 捕まったら君はもう僕だけのモノ
愛してる愛してる愛してる 何度言えば貴女は信じてくれますか?
切って刻んで炒めて煮込んで そうして最期は私を 食べ て
薄れていく意識の中で最期に見た 愛しい貴方の嫌いな泣き顔
紅 赤 赫 決して交じり合う事のない私と貴方の 血の色
堕ちて行く 君と二人何処までも 果て無い鈍色のあの空へ
騙していて ずっとずっと チープな金メッキの綺麗な 嘘 で
指折り数えた貴方を待つ日 数える指は もう どこにも
貴方が逝く場所へ どうか私も連れて逝って 独りにしないで
どれだけ手を伸ばしても もう届かない 霞んで見える愛しい 背中
*チープ=安価な、安っぽい
イブニングプロムローズの花束に君への淡い恋を委ねた
ちっぽけな僕が君の為に出来る事、ただ君を愛する事
不器用な僕が君に好きだと伝える為のいくつかの方法
旋律の狂ったオルゴールは壊れた君への鎮魂歌(レクイエム)
まるで太陽に咲き誇る大輪の向日葵のような、僕が愛した君の笑顔。
君を探して辿り着いた先は世界の終わり(さぁ終焉童話を語りだそう)
左薬指に輝く白銀は僕と君の誓いの証(きみは泣いて笑ってた)
君と歩いた枯れ葉舞う煉瓦の並木道、今は真っ白な雪の下(そして君も、)
ねぇ、お願いだから愛してるなんて言わないで(それが嘘だと知ってるから)
貴方の香りに包まれて、私はしあわせな夢を見る(二人きりの永遠を)
ただずっと抱いていて 陳腐な言葉はいらないから
君と二人堕ちて行く 終わる世界と 君の記 憶
あのときの僕は間違いなく ただ君だけを 愛していた
愛してるなんて言わないで それが嘘だと 知っているから
君が僕を嫌いと謂った だから僕は 君の 頸 を、
愛してると君が言った 私はただ、微笑んだ
だって仕方ないじゃない 君を愛してしまったんだから
真珠もダイヤも 何もいらない 本当に欲しいのは貴方の 心
僕が愛した君の歌声 私が愛した君の音色
私は残酷なお姫様 貴方は白馬の王子様
*陳腐=ありふれた、平凡な